第30回 勝手に奈良検定キッズ

正解は、2の「絹」。

古代の日本は、中国ととても強いつながりがあったんだ。当時の中国には、隋（ずい）や唐（とう）という国が栄えていて、日本はそれらの国に使いを送って、進んだ技術や宝物を手に入れていたんだ。そのころの中国は世界中でとても強い力をもっていて、東アジアや東南アジアの国々はもちろん、ペルシア、ヨーロッパなどとも交流があったんだよ。国どうし、いろんな物が売ったり買ったりされていたけど、そのころ何といっても貴重だったのが絹だった。絹はとても高い値段で取り引きされていたから、絹が運ばれた道を、特に「シルクロード」と呼ぶようになったんだ。シルクロードにはいろんなルートがあったことがわかっているよ。1988年には奈良で、シルクロードゆかりの国々のものが集まった「なら・シルクロード博覧会」も開かれた。奈良にはシルクロードを通って伝わったいろいろな文化がいまも残されているよ。