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近代化遺産ある記

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vol.1 旧 奈良女子高等師範学校(現 奈良女子大学) 旧本館・守衛室(附 正門)

掲載日:2014年4月22日

重要文化財
201404-top

乙女の学び舎、白壁を飾る緑の装飾材

201404-photo01奈良女子大学の前身、奈良女子高等師範学校は、明治41年(1908)に設置されました。当時の学校の面影をそのまま今に伝える旧本館(現記念館)は、明治42年10月、守衛室は12月に竣工したものです。旧本館は木造2階建て。1階正面中央に玄関ポーチがあり、1階は校長室や応接室(現展示室)、2階は講堂として使われました。

201404-photo02外壁はヨーロッパ北部でよく見られるハーフティンバー様式。白壁に、曲線や直線の緑の建材が幾何学的な模様を描きます。また建物の下部は板壁で、竪張り・横張りが交互となり、屋根も中央部が三角形に1段上がっているほか、明かり取りの窓も設けられるなど、単調にならないよう工夫がなされています。

チェックポイント!

講堂

201404-photo03柱が1本もない大空間

300人が座れる広さにもかかわらず柱は1本もなし!ギリシャ神殿を思わせる正面中央の破風(はふ)も重厚。天井中央は1段高くなり換気口でもある美しい花形の文様があります。シャンデリアや壁の明かりも優雅な雰囲気を演出しています。

百年ピアノ

201404-photo04コンサートも開催してます!

奈良女子高等師範学校で授業が開始された創立時に、当時1000円(米10㎏は当時1円56銭)で購入されたピアノ。学校の倉庫で発見されたものを平成17年に修復しました。「山葉(ヤマハ)」製で、随所に芸術的な装飾が施されています。

ドアノブと階段の手すり

201404-photo05明治の女学生に優しい造り

講堂のドアや階段の手すりの高さに注目!ずいぶん低く感じられることでしょう。これは当時の女子の平均身長に合わせた仕様だから。当時の18歳女子の平均身長は約149㎝。ドアノブの高さも現在の平均的なものより20㎝低い70㎝となっています。

建てたのはこんな人!

山本治兵衛(やまもとじへえ)
安政元年(1854)~大正8年(1919)

山本治兵衛は明治・大正の建築家で、代々大名屋敷の設計に関わる家に生まれました。東京府土木課への入庁を皮切りに、工部省、文部省などの技師として活躍。京都帝国大学をはじめ京都帝国大学福岡医科大学(のちの九州帝国大学)、第六高等学校(岡山)、第四高等学校などの帝国高等学校や病院建築に携わりました。奈良女子高等師範学校は彼の代表作でもあります。

旧 奈良女子高等師範学校本館(現 奈良女子大学記念館) DATA

住所奈良市北魚屋西町
アクセス近鉄奈良駅から徒歩約5分
設計者山本治兵衛
建造年明治42年(1909)
一般公開4月下旬~5月上旬、10月下旬~11月上旬の各1週間程度
その他の時期は要事前申し込み
問い合わせ0742-20-3220(奈良女子大学総務・企画課)
関連サイトhttp://koto.nara-wu.ac.jp/kinenkan/

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