ホーム > 歴史・文化 > 近代化遺産ある記 > vol.10 開運橋

近代化遺産ある記

オンライン書籍

vol.10 開運橋

掲載日:2015年2月4日

登録有形文化財

渡って開運!日本最古の構造をもつ橋

生駒郡平群町の信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)は、大きな張子の寅や、国宝「信貴山縁起絵巻」で知られる聖徳太子ゆかりの古刹です。境内へは名物、仁王門をくぐる昔ながらの雰囲気を残す参道と、大門池を渡る昭和初期にできた参道のどちらかを通りますが、この大門池に架かる赤い橋が、昭和6年に建設された開運橋です。緑豊かな信貴山の大自然、満々と水をたたえる大門池に、赤い橋がよく映えます。

橋の全長は106m、幅4.2m。一見ふつうの橋ですが、実はある点で「日本最古」の橋なのです。それは「上路カンチレバー・トラス橋」というこの橋の構造にあります。これをやさしく言うと「橋げたの上を歩ける(=上路/じょうろ)、三角形の鉄骨を連続して延長しながら架けた橋(=カンチレバー・トラス橋)」となります。この工法で造られた第2次世界大戦以前の橋は日本に2例だけというたいへん貴重な橋なのです。

チェックポイント!

絶景ポイント信貴大橋

緑の中の横一線の赤い橋

開運橋の絶景ポイントと言えば、橋の東、やや低いところに架かる信貴大橋がおすすめ。三角形が連なる橋の構造がよくわかります。視界いっぱいの緑の山を背景に、空中に浮かぶように架かる橋はまるで1枚の絵のよう。雪景色も風情があります。

美しい三角構造

橋の下から見上げる鉄骨構造

橋の欄干には、信貴山にちなむかわいい寅の絵もある開運橋。仁王門下の駐車場からは橋の真下に出ることができます。ここから見上げるトラス構造は圧巻。また橋を支える「トレッスル橋脚」もたいへん珍しいものです。

味わいある古刹の参道

寅にちなんだお菓子と地場野菜

観光案内所もある、古き良き雰囲気が残る橋のたもとの門前町。参拝帰りには地元のよもぎを使った香り高い草餅や、寅にちなんだお饅頭などがおすすめ。またちょっぴり豪華に割烹でのランチや、大自然を満喫する日帰り温泉はいかが?

開運橋 DATA

住所生駒郡平群町と三郷町境
アクセスJR・近鉄王寺駅または近鉄信貴山下駅から信貴山門行きバスで約12分、信貴山門下車、徒歩約10分
建造年昭和6年(1931)
一般公開自由
入館料無料
問い合わせ0745-43-7332(三郷町生涯学習課)

記事一覧

このページの先頭へ

Copyright © NANTO BANK,LTD All Rights Reserved.