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近代化遺産ある記

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vol.18 生駒ふるさとミュージアム(旧生駒町役場庁舎)

掲載日:2015年11月19日

登録有形文化財

平成26年(2014)に開館した「生駒ふるさとミュージアム」は、生駒の歴史や民俗について学べるほか、土笛や勾玉の製作体験もできる郷土資料館です。とっても立派な構えの建物だと思いませんか?この建物、もとは生駒町役場庁舎として昭和8年(1933)に建設されたものなんです。社寺建築の伝統様式にアレンジを加えた独特の意匠を備え、正面中央と左右に寺院建築などにみられる入母屋破風を配置する風格のある和風官庁建築です。

生駒町役場の移転にともない、旧庁舎は昭和33年(1958)に改修して生駒中央公民館になりました。昭和50年代中頃までは結婚式場としての利用もあったとか。時代とともにかたちを変えて建物が受け継がれ、平成22年(2010)に国の登録有形文化財となりました。現在は資料館として、地域の人々に郷土の歴史や暮らしを伝えています。

チェックポイント!

町長室に入れちゃう!

郷土資料室で味わう重役気分

かつて町長室だった部屋が復元され、「郷土情報室」として開放されています。腰壁は美しく上品に仕上げられ、高く棹の太い格天井など、町長に相応しい格式が意識された意匠が施された部屋です。いまは気軽に入れる元・町長室で、資料検索してみてください。

展示室に平書院!?

床の間に壷もあります

企画展示室の部屋の造りにびっくり。書院造りの床の間や、寺院で見られるような花頭窓(かとうまど)風の建具があつらえられています。部屋の中央には欄間も。ここはかつて生駒町議会の議員控え室でした。当初は畳敷きで、襖障子で二室に区切って使われていたそうです。

執務室から和室、そして多目的室へ

間取りを比べてみよう

多目的室として利用されているこの部屋。当初は町役場の執務室で、戸籍や農地、税務や福祉などの部署が配されていました。奥に見える2本の柱は増築の痕跡。公民館への改装時には和室になりました。ミュージアムの玄関ホールには、間取りの変遷が展示されており、町役場だった時代やその後のうつりかわりを見ることができます。

建てたのはこんな人!

中川吉治郎(なかがわきちじろう)

中川吉治郎は旧南生駒村小瀬出身の大工でした。祖父は矢野騒動の中心人物である小瀬村の大工与兵衛です。彼は往馬大社拝殿などの新築や宝山寺の営繕管理、奈良県の委託を受けて旧国宝建造物の保存修理にも携わりました。

生駒ふるさとミュージアム(旧生駒町役場庁舎) DATA

住所生駒市山崎町11-7
アクセス近鉄生駒駅から南西に徒歩約10分
設計者中川吉治郎
建造年昭和8年(1933)
一般公開自由
入館料常設展は観覧無料、企画展・特別展は展覧会ごとに定める
問い合わせ0743-71-7751

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