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勝手に奈良検定

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第33回 勝手に奈良検定

問題1

吉野郡川上村にあるこの神社、祈雨には黒馬・止雨には白馬を奉ることから、馬の像が本殿前に建っています。何という名前の神社でしょう。

第33回 勝手に奈良検定

正解

正解は丹生川上神社上社(にうかわかみじんじゃかみしゃ)。

丹生川上神社は、川上村の上社、東吉野村の中社、下市町の下社の3社があり、通称、上社は川上神社、中社は蟻通(ありどおし)さん、下社は丹生社と呼ばれます。3社とも主祭神は水神で、戦前までは3社で一つの神社とされていましたが、戦後は分離独立しました。

神社の起こりは白鳳4(675年)の『類聚三代格』(るいじゅうさんだいきゃく)巻一によれば、丹生川の川上に雨水の神様を祀ったことに始まります。『延喜式』には京都の貴船神社とともに「幣帛の外、祈雨に黒毛馬、止雨に白毛馬を加えられる」とあります。それ以来、雨を祈願する際には黒毛馬が、長雨を止める祈願には白毛馬が奉納され、のちに絵馬に変わっていきました。五穀豊穣に関わる神であることから、国家の大事の際には必ず祈願があったといわれます。ダム建設に伴い1998年に山の中腹に移築されましたが、境内からの眺望が見事です。

問題2

大和の一年をしめくくる春日若宮おん祭。数多く繰り広げられるきらびやかな芸能のなかで、白の衣を身にまとい、布で顔を覆い隠した六人が不思議な舞を舞います。これは何舞と呼ばれているでしょうか。

正解

正解は細男(せいのお)舞。

保延2(1136)年に始まった春日若宮おん祭は、「生きた芸能絵巻」ともいわれるように、平安時代以来の芸能を目の当たりにすることができます。12月17日に行われるお旅所祭では、神楽、田楽、猿楽、東遊、和舞(やまとまい)などが繰り広げられますが、「細男」は独特の雰囲気をもつ芸能です。真っ白の装束、白布で覆面した6人が旋律のない笛の音が鳴らされるなか、くぐもるような鼓の音にあわせて単調な動作を繰り返します。

細男舞は、面体を恥じ、海の底に魚と戯れていた海神・安曇磯良(あずみのいそら)が、神々が奏した神楽に誘われて水底から現れ、細男舞を舞ったという伝説からきています。単純な動作を繰り返すわずか十分ほどの舞ですが、精霊のようないでたちの舞人、顔を覆い隠して歩く摩訶不思議な舞い。きらびやかな芸能が奉納されるなかにあって、「細男舞」は、見るものを夢幻の世界に誘います。

問題3

吉野川流域最大の遺跡で、「吉野離宮」の跡として最有力視されているのは、何という名前の遺跡でしょう。

正解

正解は宮滝遺跡(みやたきいせき)。

吉野川に沿う国道169号線を上市から5kmほど行ったところにある宮滝。この辺りの吉野川は巨岩奇岩が点在し、白く泡立つ水の流れが素晴らしい渓谷美を見せてくれます。この川近くにある宮滝遺跡からは、縄文時代から平安時代初期にかけての遺構、遺物が出土しています。奈良時代前期の盃や後期の瓦も出土し、「吉野離宮」の所在地として最有力の地です。

『日本書紀』によれば、応神、雄略、斉明、天武、持統、文武、元正、聖武の8天皇が行幸したと記されている吉野離宮。『万葉集』には「滝の都」と詠まれ、水の宮殿として万葉人を惹きつけていました。吉野川の流れは「たぎつ河内」「夢のわた」「川淀」などと詠まれ、三船山(みふねやま)、象山(きさやま)、象(きさ)の中山などの山々、秋津野(あきつの)、夏実(なつみ)などの地名が多く詠まれ、山川ともに万葉のふるさとの地です。

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