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勝手に奈良検定

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第58回 勝手に奈良検定

問題1

その年の五穀豊穣を祈って行われる御田植えの神事「オンダ祭り」。この神社の「オンダ祭り」は夜に行われ、途中、無病息災を祈る人形「若宮さん」が登場することで知られます。この「オンダ祭り」が行われるのは、何という神社でしょうか。

第58回 勝手に奈良検定

正解

正解は、平尾水分神社(ひらおみくまりじんじゃ)

宇陀市にある平尾水分神社では、毎年1月18日夜、境内に置かれた「台」の上の特設舞台で、お田植えの神事が始まります。江戸時代から伝わる古い言葉をそのまま読み上げながら、苗作りから田植えまでを真似た所作が行われます。「いもつむぎ」や「鳥追い」といった、現在の農作業では見られない所作も組み込まれた貴重なものです。

また早乙女役を演じるのは少年たちです。早乙女役は、舞台の上に上がる前、また神事が終わって舞台から降りるときも、決して地面に足を着くことは許されません。そのため、正装した大人たちが、それぞれを背中におぶって運びます。

神事の最後の方になると、病気平癒を祈願する人形「若宮さん」が、お連れ役の大人に大事に抱きかかえられて登場します。「若宮さん」は黒い翁の面をつけており、体には細く長い「こより」がたくさん巻かれています。このこよりを分けてもらって自分の悪いところに当てると、病気が治るといわれており、参拝者はこぞってこれをもらいに行くのです。

問題2

奈良市にある大安寺では、毎年1月23日に光仁会(こうにんえ)〈ガン封じ笹酒祭り〉が行われます。この法要の本尊として祈願されている仏像は何でしょうか。

正解

正解は、十一面観音立像。

大安寺は南都七大寺の1つで、聖徳太子が建立した熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)を前身としています。奈良時代には国内の学僧や、来日した多くの僧侶が居住した官寺で、国際交流の拠点として隆盛を極めていました。

光仁会(ガン封じ笹酒祭り)は、桓武天皇が、父帝である光仁天皇の一周忌を大安寺で営んだという『続日本紀』の故事に由来するものです。光仁天皇はたいへんな長寿で、73歳まで在位しました。まだ白壁王として不遇の時代を過ごされたとき、しばしば大安寺を訪れ寺の竹で酒をたしなまれたといい、これにあやかって、太い竹筒に入れられたお酒を青竹の盃でいただきます。笹酒はガン封じに薬効があるといわれ、この日は遠方からもたくさんの参拝者が訪れます。

法要が行われる本堂の厨子内に安置されている本尊十一面観音立像(重文)は、左手に宝瓶(ほうびょう)をもち、右手は与願(よがん)印を結びます。流れるような天衣(てんね)に見られるように、大安寺の仏像のなかでも最もおおらかな作風で、天平時代を代表する仏像といえます。普段は目にすることのできない秘仏ですが、ガン封じの本尊として日々祈願されています。年に1度の特別開扉期間は、10月1日~11月30日です。

問題3

平成23年は卯(うさぎ)年。桜井市にあるこの神社には、なでるとご利益があるといわれる「なでうさぎ」がいます。さて、何という神社でしょうか。

正解

正解は、大神神社(おおみわじんじゃ)。

大神神社は、三輪山をご神体とする日本最古の神社といわれ、祭神は国造りの大物主大神(おおものぬしのおおかみ)です。この大物主大神は、大国主神(おおくにぬしのかみ)が国造りに悩んでいたときに現れた神で、大国主神の優しい側面を象徴する和魂(にぎみたま)ともいわれます。

大国主神といえば、昔話の「因幡(いなば)の白うさぎ」でご存知の方も多いでしょう。「ワニ」をだまそうとして、逆に毛皮をむかれ、赤裸にされてしまった白うさぎを、通りかかった大国主神があわれに思い、ガマの穂わたにくるまらせて、助けてあげたというお話です。

大国主神とうさぎとは、切っても切れない関係にあるようです。実は大神神社は、卯年・卯月・卯日に創始されたといわれ、毎月「卯の日祭」が催されています。今年3月13日は、12年に1度の卯年・卯月・卯日となり「三卯大祭」が盛大に催されます。「なでうさぎ」が座っているのは、大神神社参集殿の前。このうさぎをなでるとご利益があり、手足の痛みをとってくれるといわれています。御守にも「なで守」があり、金色のうさぎがついています。年の初めに、お参りされてみてはいかがですか?

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