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勝手に奈良検定

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第68回 勝手に奈良検定

問題1

秋はススキが美しいこの場所。さて、どこでしょうか。

第68回 勝手に奈良検定

正解

正解は、曽爾高原(そにこうげん)。

曽爾高原は、宇陀郡曽爾村の東端にある倶留尊山(くろそやま)と亀山峠の西麓に広がる高原です。標高約700~800m、広さ約40ヘクタールもあり、ススキの大群落で知られています。春から夏は緑の大草原を、秋は金銀に光るススキの穂を見わたすことができ、特に穂が開く10月下旬から11月にかけては、美しい夕景が楽しめます。

高原の中央部、すり鉢状になった地形の底にあたる部分には、ひょうたん型のお亀池があります。池とはいっても湿地になっており、希少な高原植物、湿地植物が見られます。池の周りには高低差のほとんどない周遊路が設けられ、ぐるりと散策を楽しむことができます。また夏から初秋にかけては「山灯りイベント」も行われ、池の周りに点々と明かりがともり、幻想的な雰囲気を味わうことができます(2011年は7月16日~9月12日に開催されました)。

曽爾村は、三重県から奈良県にかけて広がる奥香落渓の大自然のなかに位置し、夏は避暑地として知られ、「関西の軽井沢」とも呼ばれる村。秋は高さ約200mもの断崖絶壁が続く屏風岩公苑のサクラの紅葉もおすすめです。曽爾高原へ向かう道の中腹には、曽爾高原ファームガーデンやお亀の湯もあり、秋のすがすがしい一日を楽しむことができます。

問題2

「當麻曼荼羅」を織り上げたことで知られる中将姫。ゆかりの地は奈良県内にいくつも伝わっていますが、奈良市内の「ならまち」にある姫ゆかりの3カ寺といえば、さてどこでしょう。

正解

正解は、誕生寺(たんじょうじ)・高林寺(こうりんじ)・徳融寺(とくゆうじ)。

中将姫は藤原豊成の娘と伝えられる人物です。仏を篤く信仰して當麻寺に入り、蓮糸で曼荼羅を織り上げますが、やがて諸仏に迎えられ、極楽に往生したといわれています。継母に辛くあたられたために仏門に入ったと伝えられたり、中将姫の名前が別の名前だったりと、少しずつ異なる伝説がいくつも残り、謡などの題材ともなっています。

古い町家が並ぶ奈良市の「ならまち」にも姫ゆかりのお寺があります。誕生寺(三棟町)は、豊成の邸宅であったことから中将姫誕生の地とされ、寺の名前にもなりました。町名の三棟町も、豊成、生母である紫の前、中将姫の御殿が3棟並んで建っていたことに由来します。境内には産湯に使ったという井戸もあり、毎年4月13日・14日に姫を写した像が開帳されます。高林寺(井上町)は、中将姫が成人した寺と伝えます。姫はここから當麻寺に入り出家しました。父・豊成の墓(廟塔)と供養塔が築かれましたが、現在供養塔は徳融寺に移されています。

その徳融寺(鳴川町)も、もともとは豊成の旧邸宅であったと伝えます。境内にある2基の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、延宝5年に移された豊成親子の供養塔といわれ、いまも大切に守られています。2011年11月23日、本堂で「奈良町で知る中将姫悲話」と題して、中将姫の生涯を講談で紹介する催しが開かれます(無料、11時~)。

問題3

桜井市の談山神社で、春と秋に行われる「けまり祭」。さて、蹴られる「まり」は、いったい何で作られているでしょうか。

正解

正解は、鹿の皮。

春は4月29日、秋は11月3日に行われる談山神社の「けまり祭」は、中大兄皇子と藤原鎌足が法興寺(現・飛鳥寺)の「蹴鞠会」(けまりえ)で知り合ったという故事に由来するものです。一般にけまりとは、8名または6名が1組となり、まりが地面に落ちないように皆で受け合いながら蹴り続ける遊びで、勝ち負けなどはありません。老若男女、上手下手などを問わずに楽しむことができます。

けまりで用いられるまりは、直径約30~36cmの円形状に整えた鹿の皮が材料です。毛の生える面を裏(内側)にし、半なめしの状態にしてから、球形になるように縫い合せていきます。できあがりの直径は17~18cmで、重さ約150g。すべて手作りなので、大きさや細部の形はそれぞれ異なります。

談山神社では春秋とも、権殿・神廟拝所・総社拝殿に囲まれた「けまりの庭」でけまりが行われています。けまりの庭の四隅には松・桜・柳・楓の木が植えられ、広さ約14m四方の場がしつらえられます。メンバーの出で立ちは、烏帽子に鞠水干(まりすいかん)、鞠袴(まりばかま)。古式にのっとって独特の作法を守り、掛け声を掛け合いながら、楽しくみやびやかにけまりを楽しんでいます。

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