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勝手に奈良検定

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第121回 勝手に奈良検定

問題1

2014年夏、写真のピラミッドに似ていると話題になったのは、次のどれでしょう。

1.都塚古墳
2.頭塔
3.天武・持統天皇陵(野口王墓古墳)
4.塚本古墳

第121回 勝手に奈良検定

正解

正解は、1の都塚古墳。

写真は高さ約62mのジェセル王の階段ピラミッド(エジプト)です。このピラミッドに似ていると注目を浴びたのが、明日香村の都塚古墳です。2014年夏の発掘調査で、墳頂部付近の斜面から4段の石積みの階段状遺構が見つかりました。現在半球状の墳丘は、建造当初高さ7m以上、8段ほどの階段をもち、東西約41m、南北約42mにも及ぶ巨大方墳であったと推察されます。被葬者は蘇我稲目と考えられ、石舞台古墳、塚本古墳との関係も注目されています。

小高い丘陵上に5段の八角形墳として築かれたのが、明日香村にある天武・持統天皇陵(野口王墓古墳)です。丘陵裾部からは巨大な階段状の墳墓に見えたことでしょう。また奈良市の頭塔は、奈良時代建造の7段からなる土塔。階段状の側面には、微笑みを浮かべた石仏が配されています。

問題2

次の中で、石室の高さがもっとも高い古墳はどれでしょう。

1.真弓鑵子塚(まゆみかんすづか)古墳
2.條ウル神古墳
3.与楽(ようらく)カンジョ古墳
4.石舞台古墳

正解

正解は、3の与楽カンジョ古墳。

新聞の見出しに〝石舞台級の巨大横穴式石室発見!〟の文字が躍るだけでワクワクする人は多いでしょう。明日香村の石舞台古墳は石室内に入って天井の高さが実感できる古墳で、その高さ4.7m。しかしこれよりさらに高いのが高取町の与楽カンジョ古墳です。高さ5.27mは奈良県ナンバーワン。7世紀前半に造られた一辺約35mの方墳で、石室は巨石を積み上げたドーム状。盛り土はまるでピラミッドのようです。

真弓鑵子塚古墳(明日香村)は直径約23mの円墳。与楽カンジョ古墳と同じドーム状の石室をもち、高さは4.8m。巨石を7段積み上げています。條ウル神古墳(御所市)は全長約70mの前方後円墳。6世紀後半に造られ石室の高さは約3.8m。近くには100m規模の大古墳ではじめて横穴式石室を導入した6世紀前半の市尾墓山古墳があります。

問題3

春日大社の摂社・水谷神社で、4月5日の鎮花祭と同日に奉納されるものとは何でしょう。

1.古式弓術
2.舞楽
3.能
4.狂言

正解

正解は、4の狂言。

春日大社の摂社・水谷神社は、若草山西麓から春日大社境内へ向かい、水谷川を渡ったところに祀られています。平安から幕末までは牛頭天王(ごずてんのう)ともされ、疫病を払う神として信仰されました。水谷神社の鎮花祭は、夏に起こりやすい疫病の流行を鎮めようと正応元年(1288)に始められたものです。

同日の午後に奉納される水谷狂言は春日大社の禰宜(神職)を中心に奉納されています。能や狂言の継承に大きな影響を与えた春日大社では伝統的に禰宜も芸能に励み、秀吉に九州まで呼ばれるほどの腕前でした。鎮花祭のときに催された水谷能は江戸後期には途絶え、幕末には禰宜衆も散り散りになりましたが、昭和32年に復興、今に至っています。現在では1月7日の御祈祷始式にも狂言が奉納され、春日の伝統が守られています。

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