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勝手に奈良検定

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第96回 勝手に奈良検定

問題1

たくさんの雛人形が飾られる日本一の山城「高取城」の城下町、土佐街道周辺で行われるイベントはつぎのどれでしょう?

1.人形供養
2.古代ひな人形展
3.町家の雛めぐり
4.お城まつり

第96回 勝手に奈良検定

正解

正解は、3の「町家の雛めぐり」。

高取の旧家に代々伝わり大切にされている雛人形の数々。3月1日~31日、約100軒の町家の玄関間や窓際、店先などでこの大切に受け継がれてきた雛人形が家主の思いを込められながら飾られます。そして、雛人形にまつわるそれぞれの家の思い出や願いが綴られた色紙が添えられます。今年で第8回を迎える「高取土佐町並み 町家の雛めぐり」では、雛人形の展示に加えて、手作り作家による雛人形の作品展やお茶席、寄せ植えコンテストなど季節を楽しむイベントも開催されます。

雛めぐりの会場となる高取町は、日本三大山城の「高取城」城下に広がっています。当時、山上の日常生活が不便であったため、藩主や家臣の屋敷が街道筋に移され次第に形成されました。町家は、お殿様を見下ろさないという配慮からほとんど平屋で2階は屋根裏程度。窓には連子格子がはまり、江戸時代に迷い込んだかのような風情たっぷりの町並みが楽しめます。

高取町周辺は散策に適したコースがいろいろあり、盲目の夫沢市とその妻お里の夫婦の物語で名高い、壷阪寺も観光スポットのひとつ。インドハンセン病救済事業のお礼としてインドから贈られた世界最大の天竺渡来大観音石像が有名です。また、雛めぐりの時期に合わせ、壷阪寺大講堂において仏像とお雛様をともに飾り、雛曼荼羅としお祀りします。清少納言も「枕草子」の中で「寺は壷阪 笠置 法輪」と賞賛した名刹です。

問題2

宇陀市にある日本最古の薬草園である「森野旧薬園」。園内では薬草が栽培され、四季を彩る山野草が自生しています。その中で3月末~4月初めにかけて花が咲き、「春の妖精」とよばれるその花があります。それは次のどれでしょう。

1.アシビ
2.カタクリ
3.福寿草
4.スズラン

正解

正解は、2の「カタクリ」。

「片栗粉」は、最近ではジャガイモやサツマイモのデンプン粉が使われていますが、昔はこの花の球根から作られていた貴重な食材でした。紫の可憐な花をつけるその姿は「春の妖精」と呼ばれており、現在では乱獲や自然破壊により絶滅が心配されている植物のひとつで、幻の花となりつつあります。

宇陀市大宇陀にある「森野旧薬園」は、江戸中期に森野吉野葛本舗の第11代当主森野賽郭によって開かれます。賽郭は、薬草に対する造詣が深く、時の八代将軍徳川吉宗公が進める漢方薬の自給自足と普及の国策に貢献したことから褒賞として薬草を下賜されます。薬草園は、その薬草を自宅に植えたことに始まり、明治時代に入り、洋薬輸入の影響などで藩営薬園が廃絶していく中、現在も受け継がれている日本最古の薬草園のひとつです。

園内は、天然記念物の樹木、日本書紀にも記されている薬用植物など、漢方薬に使われる生薬をはじめ約250種類の薬草木、四季折々の山野草が目を楽しませてくれます。薬園を運営する森野吉野葛本舗では、珍しい葛の製作風景も見学できます。また、近くには2006年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、「日本の家屋建築の博物館」と評される歴史的町並み松山街道や宇陀松山城跡があり、歴史に興味のある方には最適の散策コースになっています。

問題3

御所市にある葛木御歳(かつらぎみとし)神社は、御歳神(みとしのかみ)を祀ります。この神様は、皆さんご存知のお正月に欠かせないあるものの起源に関係しています。さて、それは次のどれでしょう。

1.注連飾り
2.門松
3.おせち料理
4.お年玉

正解

正解は、4の「お年玉」。

毎年、子どもたちが楽しみにしている「お年玉」ですが、本来の意味は私たちが正月に祀り親しんでいる年神様(としがみさま)へのお供えのおさがりをさしていました。お正月に飾る鏡餅は御歳神への供え物であり、このお餅には御歳神の魂が込められていると考え、これを「御歳魂(おとしだま)」と呼んでいたものが今の「お年玉」の起源といわれています。

一説では奈良盆地では、鴨一族が弥生時代の中期ごろに稲作を始めたと伝えられ、この地では穀物を司る神が大切にされました。神の名にもなっている御歳の「トシ」は穀物とそのみのりを指し、稲の神、五穀豊穣をもたらす神とされています。また、「トシ」ということばは年に一度の収穫を基準とした時の単位も示しています。深く稲作に根づいた信仰が今に続いているのです。

葛木御歳神社は全国にある御歳神社・大歳神社の総本社といわれ、神社は背後の御年山(みとしやま)を神体山としています。この地域には「高天原(たかまがはら)」などの地名も残り、古社が多く存在し日本神話の舞台になった場所です。古い神社には本殿は無く、ご神体の山や岩を祀る神社も存在します。御所市内では高天彦神社も背後の白雲嶽(しらくもだけ)をご神体として祀る神社です。

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