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勝手に奈良検定

第97回 勝手に奈良検定

問題1

深い溪谷を梅の花がつつむ景勝の地。梅が終わったあと、今度は桜が湖畔を彩ります。さて、ここはどこでしょう。

1.月ヶ瀬梅林
2.広橋梅林
3.片岡梅林
4.賀名生(あのう)梅林

第97回 勝手に奈良検定

正解

正解は、1の「月ヶ瀬梅林」。

月ヶ瀬といえば、2の広橋梅林、4の賀名生梅林とともに、奈良県3大梅林の1つに数えられる景勝地です。大正11年(1922)には奈良公園、金沢の兼六園とともに日本初の名勝に指定されました。昭和44年、高山ダムが完成したことで梅林は縮小したものの、多くの人々の努力によって、今では月ヶ瀬湖の青い湖水と紅白梅とが1枚の絵のような美しい風景をつくりだしています。

梅の名所として有名な月ヶ瀬ですが、梅だけではありません。春になると湖畔を縁どるように、約4kmにわたってソメイヨシノの桜並木が続きます。桜の花びらが風にはらはらと舞う湖畔のドライブはおススメ。とくに月ヶ瀬橋や八幡橋付近は絶景です。開花状況に合わせてですが、2014年は4月6日(日)に桜まつりも開催予定。山間の春を満喫しに、出掛けてみてはいかがでしょう。

問題2

桜の名所・吉野山。全山を彩る桜の品種といえば、さて何でしょう。

1.ソメイヨシノ
2.シロヤマザクラ
3.ナラノヤエザクラ
4.ナラノココノエザクラ

正解

正解は、2の「シロヤマザクラ」。

“一目千本”と謳われる吉野山の桜。役行者(えんのぎょうじゃ)が蔵王権現(ざおうごんげん)を感得し、桜の木にその姿を彫ってご本尊として以来、吉野山では桜は聖なる木として大切に育てられてきました。蔵王権現にお参りする人々も、桜の苗を持参し植え続けた結果、現在のような桜の名所・吉野山が形成されていったのです。春、下千本から中千本、上千本、奥千本と下から順に先上がっていくため、長期間にわたって桜を楽しむことができます。

ところで吉野山の桜は、シロヤマザクラ(ヤマザクラ)を中心に約200種、約3万本が植えられています。一般によく知られるソメイヨシノは、まず花だけが咲き、散る頃に緑色の葉が出てきますが、シロヤマザクラは花が咲くと同時に赤い葉も出てきます。そのため、シロヤマザクラに全山を覆われた吉野山は、うすピンクというよりも、赤い霞がかったなかに清楚ではかなげな花がぼうっと浮かんでくるような、落ち着いた幻想的な風情が楽しめます。西行、芭蕉、後醍醐天皇、豊臣秀吉…、歴史上の数多くの人々が、吉野の桜を愛でています。

問題に挙げたほかの桜ですが、1のソメイヨシノは江戸末期から明治初期に江戸の染井村で育てられた桜。吉野山にちなみ「染井吉野」と名付けられたものです。現在では、桜前線といえば主にソメイヨシノの開花状況を指しています。3のナラノヤエザクラは、古来奈良に伝わる品種で、大正11年、植物学者・三好学によって再発見されました。カスミザクラが重弁化したもので4月の下旬に開花し、東大寺知足院の桜が特に有名ですが、若草山山麓や県庁付近でも見られます。4のナラノココノエザクラはヤマザクラが重弁化したもので、萼(がく)の数が10枚あることで、ナラノヤエザクラと区別されます。いずれも白い花にほのかに紅の差す、可憐な八重桜です。

問題3

大和の祭り納めは春日若宮おん祭。では祭り始めといわれるお祭りは、
次のどれでしょう。

1.橿原市上品寺町/シャカシャカ祭
2.石上神宮/でんでん祭
3.大和神社/ちゃんちゃん祭
4.柿本神社/ちんぽんかんぽん祭

正解

正解は、3の「大和神社/ちゃんちゃん祭」。

神事の際の鉦(かね)や太鼓などの奏楽の音が、いつのまにかお祭りの呼び名になっていることはしばしば見られます。天理市の大和(おおやまと)神社に伝わる「ちゃんちゃん祭」もその1つ。毎年4月1日、2基の神輿が200人余もの大行列をなして、神社からお旅所まで、「ちゃんちゃん」と鉦を響かせのどかな風景のなかを練り歩きます。

衣装は実に色とりどりで、目にも鮮やか。お面をつけた天狗役もいます。またそれぞれ手にするものもバラエティーに富み、梅の枝や弊(へい)、錦旗、花傘、鉾など見学者の目を楽しませてくれます。お旅所では風車を立てた宴席が設けられたり、豊作祈願を願う田植の所作や舞楽の奉納、見学者へのちまき撒きが行われるなど、珍しい神事が続きます。再び神社へ戻ってくると、龍の口の舞も奉納され、長かった1日を終えます。

ほかのユニークな名前のお祭りを簡単に説明しましょう。1の橿原市上品寺町の「シャカシャカ祭」(毎年6月5日)は、県内最大の農神(のがみ)祭りで、ワラで作った蛇(ジャ)を子どもたちが担いで練り歩きます。2の天理市・石上神宮の「でんでん祭」(毎年6月30日)は、御田植神事も行われる神剣渡御のお祭り。でんでんと打ち鳴らされる太鼓の響きの中を、渡御の行列が進みます。4の葛城市・柿本神社の「ちんぽんかんぽん祭」は、4月18日の柿本人麻呂の命日に、豊作を祈って行われるお祭りです。いずれも大和の祭りらしい特色を、今によく伝える行事です。

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