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勝手に奈良検定

第118回 勝手に奈良検定

問題1

のれんに見える「陀羅尼助丸」の文字。これは整腸に効能のある薬です。これを伝えたといわれる人物は、さて誰でしょう。

1.役行者(えんのぎょうじゃ)
2.空海
3.鑑真
4.叡尊(えいそん)

第118回 勝手に奈良検定

正解

正解は、1の役行者。

写真は天川村洞川(どろがわ)地区の温泉街で目にできる「陀羅尼助丸」の暖簾です。陀羅尼助とは、僧侶が陀羅尼を学ぶとき強烈な苦さのキハダの樹皮を煎じて飲み目を覚ましたという話に出てくる漢方薬で、役行者が製法に精通していたと伝えます。普段から整腸剤、あるいは習慣として飲みつけている人も多い洞川や吉野に伝わる伝統的な薬です。

2の空海は高野山開祖であり、東大寺の別当も務めた奈良と縁の深い人です。3の鑑真は戒を授けるために6度目の渡航でようやく日本に渡った偉大な僧。4の叡尊は、西大寺の中興の祖で、戒律の復興に大いに尽力しました。古代、薬の製法は学問の最先端である寺院に広まり、陀羅尼助のほか東大寺の奇応丸、鑑真が伝えた唐招提寺の奇効丸、西大寺の豊心丹などがありました。

問題2

春日大社の本殿は、何棟並んでいるでしょう。

1.1棟
2.2棟
3.3棟
4.4棟

正解

正解は、4の4棟。

春日大社はおよそ1300年前の奈良時代のはじめ、平城京を守護するために、現在の茨城県にある鹿島神宮から、武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山山頂に迎えたことにはじまります。その後、神護景雲2年に称徳天皇の勅命を受けて左大臣藤原永手らが現在の地に神殿を建て、千葉県の香取神宮から経津主命(ふつぬしのみこと)、大阪府の枚岡(ひらおか)神社から、藤原氏の遠祖である天児屋根命(あめのこやねのみこと)と比売神(ひめがみ)を迎え、四柱の神々を祀りました。

国宝の本殿は日本の代表的な神社建築様式の1つである春日造の典型で、4棟は横1列に並び、第一殿に武甕槌命、第二殿に経津主命、第三殿に天児屋根命、第四殿に比売神を祀ります。檜皮葺の屋根に朱塗りの柱が美しく、建物を結ぶ塀には獅子や神馬などが描かれています。

問題3

奈良市の垂仁陵には、周濠に小島が浮かびます。これは誰の墓といわれているでしょうか。

1.竹内宿禰(たけのうちのすくね)
2.野見宿禰(のみのすくね)
3.田道間守(たじまのもり)
4.當麻蹴速(たいまのけはや)

正解

正解は、3の田道間守。

垂仁陵(宝来山古墳)は第11代垂仁天皇の御陵とされる古墳です。全長227m、周囲を取り囲む周濠にいまも満々と水をたたえた、3段築成の美しい前方後円墳です。周濠に浮かぶ小さな島は、家臣であった田道間守の墓と伝えます。田道間守は天皇の命を受け、常世国に非時香菓(ときじくのかくのこのみ)を求めて旅立ちましたが、帰ってみるとすでに天皇は崩御されており、田道間守は悲しみのあまり命を絶ったといいます。

1の竹内宿禰は、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代の天皇に仕えたという伝説の人物。2の野見宿禰と4の當麻蹴速は、垂仁天皇の命で相撲の対戦をした人物。勝った出雲出身の野見宿禰は、のちの土師氏の祖となりました。負けて命を落とした當麻蹴速の墓は、當麻にある「蹴速塚」と伝えています。

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