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勝手に奈良検定

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第141回 勝手に奈良検定

問題1

注連縄が印象的なこの古墳、いったいどこにあるでしょうか。

1.桜井市・安倍文殊院
2.御所市・八幡神社
3.高取町・天満神社
4.葛城市・笛吹神社

第141回 勝手に奈良検定

正解

正解は、4の「葛城市・笛吹神社」。

大きく墳丘を盛り上げて築かれた古墳は、後世にさまざまなかたちで再利用されてきました。形状を生かして城になったものもあれば、再び墓地として利用されたものもあります。またあるものは死者への祀りという意識からか、場所そのものが神聖視され、神社が隣接したり境内に取り込まれたり、拝殿奥にまるで磐座(いわくら)のように祀られるものもあります。写真は葛城市の笛吹神社(葛木坐火雷神社/かつらぎにいますほのいかづちじんじゃ)の本殿奥に位置する笛吹神社古墳です。

笛吹神社はこの地域に栄えた笛吹連(ふえふきのむらじ)が、火雷神と一族の始祖を祀る神社です。この古墳は横穴式石室と家形石棺をもつ一族ゆかりと考えられる円墳で、一説にはご神体だったのではとも言われます。選択肢にあるのは、安倍文殊院の安倍文殊院西古墳と東古墳、御所市の八幡神社の室宮山(むろみややま)古墳、高取町の天満神社の市尾宮塚古墳です。安倍文殊院西古墳・東古墳は安倍文殊院境内にあり、特に西古墳は切り石が美しいことで知られます。室宮山古墳は全長約238mの巨大前方後円墳。八幡神社の裏にあり、墳丘上の内部施設を見学することができます。市尾宮塚古墳は天満神社のある丘陵の頂部に位置する前方後円墳です。

問題2

「巨勢山(こせやま)の●●●●椿●●●●に見つつ偲(しの)はな巨勢の春野を」。●●●●の中に入る言葉は次のどれでしょう。

1.きらきら
2.てらてら
3.つらつら
4.うらうら

正解

正解は、3の「つらつら」。

はじめに、正解の語を入れてこの歌を読み直してみましょう。
巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を(万葉集1-54)
この歌を詠んだのは坂門人足(さかとのひとたり)。大宝元年(701)、持統天皇の紀伊白浜への行幸に従った際に詠んだものです。「つらつら」という言葉が心地よく、リズムよく読める歌です。しかし実は、この「つらつら」にさほどの意味はありません。ここで大事なのは椿の木です。

椿は古代の人にとって、たいへん霊力のある神聖な木でした。常緑樹の椿の葉はいつも青々として照りもよく、人々はそこに霊的な力を感じたのです。宮中での正月の儀式でも、椿の枝が用いられるなどしています。巨勢山に咲く椿の木に「つらつら椿」と呼びかけることで、言霊(ことだま)が椿の霊力をより高めると考えられたのです。この歌は、行幸に従った坂門人足が、行幸の無事と持統天皇の健康や長寿を願い、大和から紀伊へ抜ける街道沿い、巨勢の山に咲く椿の木に、願いを込めて歌ったものなのです。

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