ホーム > 観光 > 奈良大和路 古街道ウォーキング > 宇陀・松山街道から榛原街道を経て菟田野へ ~歴史の町に育つ新しい風景~

奈良大和路 古街道ウォーキング

オンライン書籍

宇陀・松山街道から榛原街道を経て菟田野へ ~歴史の町に育つ新しい風景~

掲載日:2013年5月31日

宇陀市大宇陀は万葉集に詠われ、柿本人麻呂の和歌でも知られたところです。戦国時代は秋山氏が治める秋山城の城下町でした。豊臣時代に松山城と名を変え、1615年頃には城は壊され、城郭としての役目を終えています。江戸時代初期には織田家の末裔が藩主となった時代もありました。大宇陀も菟田野(うたの)も街道の要衝として知られ、栄えた町です。大宇陀から榛原(はいばら)街道を進めば、国宝・宇太水分(うだみくまり)神社のある菟田野に通じています。

近鉄榛原駅~(バス利用)~五十軒バス停~うだ・アニマルパーク~松山街道~松山西口関門~春日神社~松山城跡~道の駅宇陀路大宇陀~才ヶ辻簡易郵便局~宇太水分神社~奈良カエデの郷『ひらら』~古市場水分神社バス停~(バス利用)~近鉄榛原駅(徒歩約3時間)

近鉄榛原駅付近の萩原地区は、多くの街道が出合う地点です。萩原宿札の辻には、あぶらやという歴史ある旅籠が残されています。旅籠の前には古い道標が立ち江戸時代の名残が感じられます。榛原から街道は分岐して、各地へ向かいます。初瀬(はせ)から来た伊勢本街道は高井から曽爾(そに)、御杖(みつえ)へ、伊勢表街道は三本松や名張へ。また榛原から吉野へ通じる道は大宇陀を通り、吉野で五條から来た道に出合います。さらに桜井から菟田野へ行く道は宇陀や菟田野を通り、東吉野で吉野からの道と合流、高見峠を経て三重に向かうのです。

榛原駅から大宇陀行きのバスに乗車し五十軒バス停を降りると、周囲にはのどかな風景が広がり、東の丘から牛の鳴き声が聞こえます。うだ・アニマルパークです。公園は小高い丘を利用して造られ、広々とした空間は市民の憩の場所になっています。うだ・アニマルパークへ行く途中、大宇陀の町に続くかつての街道を渡ります。往時の面影を残すように、大きな自然石の道標が佇んでいます。

大宇陀は戦国時代には城下町として栄えました。道沿いの古い家並みを見ながら進めばやがて松山西口関門(黒門)で、ここからかつての城下に入ります。(詳細はこちら)。町並みの奥にある春日神社の入口は松山城の春日門跡で、古い石垣が残されています。ここから松山城までは遊歩道が整備され、15分ほどで城跡まで登ることができます。城跡からは周囲の山々が見渡せ、ここにもところどころに石垣が見られます。松山街道を抜けたところには「道の駅 宇陀路大宇陀」があり、大宇陀地区を車で訪れる観光客でにぎわいます。

大宇陀から菟田野へは国道166号を歩きますが、旧道沿いには道標や民家に設けられた簡易郵便局を目にします。日本の原風景のような里を過ぎ、広々とした場所に出ると菟田野に到着です。彼方には水の神様である宇太水分神社の社叢(しゃそう)がひときわ繁っています。神社は赤い鳥居の東に鎮座し国宝の社殿があります。源頼朝が戦勝祈願に植えたという杉(2代目)が残されています。参拝後は神社の北側にある、奈良カエデの郷『ひらら』に向かいます。旧宇太小学校の古い建物を利用して造られた植物園には、3000本ものカエデが植えられ、カフェでゆったりとしたひとときを過ごすことができます。


榛原、萩原宿札の辻

五十軒付近の道標

松山街道

道の駅名物ブルーベリーソフト

旧道にある才ヶ辻郵便局

国宝の宇太水分神社社殿

奈良カエデの郷『ひらら』
 

歴史ある街の新しい施設~うだ・アニマルパークと奈良カエデの郷『ひらら』~

宇陀市大宇陀地区にある「うだ・アニマルパーク」は人と動物とのふれあいを通して命の大切さを学ぶ施設として平成20年に誕生しました。広大な施設を利用して多くの動物が飼育されています。緑広がる牧場はのびのびとした空間になっていて、動物たちとふれあえる場所として、多くの人が訪れています。

また2013年4月、菟田野にオープンした奈良カエデの郷『ひらら』は、宇太水分神社の北側の旧宇太小学校跡地にあり、町おこしの中核を目指しています。カエデは、色とりどりの若葉がいっせいに芽吹く春が、1年でもっとも美しいといわれています。1200種類3000本のカエデが季節ごとに違った顔をのぞかせ、人々を迎えてくれます。ギャラリーやカフェもあり、カエデをめでながら、くつろぎの時間を過ごすことができます。


うだ・アニマルパーク


奈良カエデの郷『ひらら』。
後ろは旧宇太小学校校舎

記事一覧

このページの先頭へ

Copyright © NANTO BANK,LTD All Rights Reserved.