奈良水晶(ならすいしょう)
掲載日:2025年8月13日
カフェ
古民家の良さを生かしたカフェ
伝統的な町家や碁盤目状の街区が今も残る奈良市西城戸町。観光で賑わう界隈から少し離れた静かな地域では、近年、古民家を活用した店舗が増え、町の新しい風景を形作っている。その一角にある「奈良水晶」は、築50年ほどの古民家を活用したカフェ。季節の花を生けた広い床の間があるカフェスペースや、くれ縁越しに眺める庭の風景が心を和ませてくれる。精巧な欄間や水墨画が残る襖紙も印象的で、時間が止まったかのような安らぎに包まれる。
氷をテーマにした唯一無二のメニュー
同店の特徴は、氷をテーマにした唯一無二のメニューにある。店主の菅さんは、奈良はもちろん、全国各地の珍しい食材を探し、ランチやスイーツに取り入れている。味わい、食感、彩りと細部にまでこだわり、氷の透明感とともに、五感で楽しめる工夫が散りばめられている。
私が作っています
菅 佳奈さん
店主
「奈良には、美味しいものがたくさんあることを伝えたい」との想いでお店を開いた菅さん。「お客様に喜んでもらえるように」と、多彩なメニューを考案。来店客一人ひとりとの会話も大切にし、もてなしの心を忘れない。
お店に来たら、ぜひ食べて!その1
水晶餅に合う緑茶のセット(1,540円)
ため息がでるほど美しい、透き通った餅菓子。口に含むとほんのり甘く、ゼリーや葛餅のような、ぷるんとした不思議な食感。上品な甘さの黒蜜と、香ばしいきな粉をあえると、奥行きのある味わいに。一緒にいただくのは、鹿児島県産「知覧茶」と福岡県産「八女茶」を絶妙にブレンドした珍しいお茶。ほろ苦く、さっぱりとした味わいが口の中に広がる。食べられるお花エディブルフラワーが華やかさを添え、まさに五感で味わう逸品だ。
お店に来たら、ぜひ食べて!その2
氷器桃ジュース(2,420円)
桃の形に掘られた大きな氷器(ひょうき)にまず驚かされる。一つひとつ手彫りという手間のかかった逸品だ。器の中には、和歌山県・荒川産の桃を使った特製桃ジュース。一口含むと、トロリと濃厚な甘さが広がり、時間と共に氷が溶けて、少しずつ爽やかな後味へと変化する。分量がたっぷりあるので、家族や友人とシェアするのもおすすめ。
店に来たら、ぜひ食べて!その3
ランチセット(7月~)(3,850円)
氷の器に入った三輪そうめん、天ぷら盛り合わせ、ミニ鰻丼、お野菜一品がセットになった夏の贅沢なランチ。奈良が誇る三輪そうめんは、つるりとしたのど越しで涼感も味わえる。地元野菜を中心とした天ぷらもぴったり。数量限定のため予約がおすすめ。
新しい奈良を味わえる場所へ
「家族に見せたかった」「写真より実物の方がステキ」。お店を訪れた国内外の観光客から寄せられる喜びの声。「これからも氷の美しさを、四季にあわせて表現していきたい」と語る菅さんは新しい食の提案を続けている。これからも「奈良水晶」は、奈良を訪れる人々にとって新たな奈良を味わえる場所であり続けるだろう。
奈良水晶(ならすいしょう) DATA
TEL | なし |
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住所 | 奈良市西城戸町29 |
ホームページ | 【Instagram】 https://www.instagram.com/nara_suisho/ |
アクセス | 近鉄奈良駅より徒歩約8分 |
営業時間 | 11:00~完売次第修了(17:00頃) |
定休日 | ※営業日は週2~3日 Instagramにて要確認 |
駐車場 | なし |
おすすめ利用シーン | 友人、女子会、ランチ、カフェ、デート |
その他 |