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勝手に奈良検定

第144回 勝手に奈良検定

問題1

この高架がいまも残る地を舞台に作品を撮った映画監督は、さて誰でしょう。

1.井筒和幸さん
2.小津安二郎さん
3.河瀨直美さん
4.塩崎祥平さん

第144回 勝手に奈良検定

正解

正解は、3の「河瀨直美さん」。

写真は五條市を走る「五新線」の高架です。五新線は奈良県五條市と和歌山県新宮市を結ぶ鉄道として昭和に着工されたものの、ついに開通することなく終わった幻の路線です。列車開通に先行するバス専用道路として、五條から西吉野まで奈良交通バスも走っていましたが、いまではその路線もありません。ただし完成途中で終わった五新線の痕跡は、写真のようにいまも五條市内や西吉野などで目にすることができます。奈良を代表するばかりか、いまや世界的な映画監督として名前を知られる河瀨直美監督の出世作『萌の朱雀』は、過疎の村を五新線の工事と絡めて美しく哀しく描き出した作品です。史上最年少でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞し、一躍世界にその名を知らしめることとなりました。

これまで奈良を舞台に数々の名作を撮影してきた河瀨監督ですが、2018年6月にはフランスの名女優ジュリエット・ビノシュさんや、河瀨作品の常連でもある永瀬正敏さんをダブル主演に置いた『Vision』が公開されます。吉野の森を舞台にした物語、公開が楽しみですね。選択肢の井筒和幸監督、塩崎祥平監督は、河瀨監督と同様に、奈良県出身で活躍されている映画監督。また“世界の小津”こと小津安二郎監督は、名作『麥秋』のラストシーンで美しい耳成山の風景を撮っています。麦秋とは、まさに初夏のこと。映画のワンシーンを探して、県内を散策してみてはいかがでしょう。

問題2

2018年春にオープンし、弥生時代最大級のムラを蘇らせた歴史公園といえば、さてどこでしょう。

1.平城宮跡歴史公園
2.葛城山麓公園
3.馬見丘陵公園
4.唐古・鍵遺跡史跡公園

正解

正解は、4の「唐古・鍵遺跡史跡公園」。

奈良県内には、至るところに古墳や寺院跡があり、その保存と展示を兼ねた公園が実にたくさんあります。なかでも2018年4月17日にオープンしたばかりなのが「唐古・鍵遺跡史跡公園」。唐古・鍵遺跡は、弥生時代前期から後期までの700年間にわたって脈々と営まれた日本最大級の弥生時代集落遺跡で、その面積は甲子園球場の10倍にあたる42万㎡を誇ります。遺跡からは他の地域との交流を示す土器なども出土し、近畿地方において、最先端の技術を有する交流センターとして賑わっていたことがわかります。またムラは幾重もの環濠に囲まれていますが、公園整備にあたっては往時を偲ばせる景観も復原され、まさに弥生時代を体感できるような造りとなっています。同時オープンの道の駅「レスティ唐古・鍵」も大人気、遺跡のことがよくわかる唐古・鍵ミュージアムも6月にリニューアルオープン予定なので、あわせて立ち寄りたいですね。

2018年3月24日にオープンした平城宮跡歴史公園もぜひ訪ねたいところ。奈良の都・平城京の、宮城玄関口である朱雀門前に新設された朱雀門ひろばには、平城宮跡の歴史がわかる平城宮いざない館をはじめ、レストラン・カフェ・おみやげもの施設がずらり。従来の大極殿エリア一帯の歴史施設も一緒に訪ねれば、1日中、平城宮跡の魅力を堪能できます。夜にはライトアップショーも楽しい遣唐使船も見どころの1つです。葛城山麓公園と馬見丘陵公園はいずれも園内に古墳が点在する公園。園路沿いに多数の群集墳が見られる葛城山麓公園や、ナガレ山古墳(前方後円墳)、乙女山古墳(帆立貝式古墳)など園内に馬見古墳群が展開する馬見丘陵公園は、とっても奈良らしい歴史公園といえるでしょう。初夏の公園で思いっきり奈良を体感しちゃいましょう!

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