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勝手に奈良検定

第9回 勝手に奈良検定

問題1

秀吉の異父弟で、郡山城の主でもあった人物とはだれでしょう。またその人の墓所として残るこの写真の地の名称はなんでしょう。

第9回 勝手に奈良検定

正解

正解は豊臣秀長。墓所の名称は大納言塚といいます。

この墓所がある大和郡山市は、名城郡山城で知られるところ。郡山城は壮大な石垣と堀に囲まれ、別名犬伏城(いぬぶせじょう)とも呼ばれています。城郭は戦国大名筒井順慶(つついじゅんけい)が築城し、筒井氏に代わって1585(天正13)年、秀吉の異父弟である秀長が入城しました。秀長は奈良において商売を禁じ郡山にのみ許すという城下町の繁栄政策を講じ、楽市とするため郡山に「箱本十三町」を定めました。

写真の墓所にも、「箱本」の文字が見られます。また、城下に自治権を許し、地子(地租)も免除しました。秀長は大和・紀伊・和泉三ヵ国を領する百万石の太守であり、郡山城と城下町の整備・繁栄に努めたため、天正15年には大納言に叙せられ、大和大納言と呼ばれました。兄秀吉の信頼のもと、豊臣政権の大黒柱として活躍しましたが、同19年郡山城内で51歳で死去。江戸時代、墓所は荒廃しましたが、菩提寺春岳院などの尽力により、1777(安永6)年、五輪塔などが整備され今の大納言塚となっています。

問題2

ご祭神は天空の守護神。そのために神社の楼門にプロペラを奉納された神社があります。その神社とはいったい何神社でしょう。

正解

正解は、大和郡山市矢田町にある矢田坐久志玉比古神社(やたにいますくしたまひこじんじゃ)。

祭神は櫛玉饒速日命(くしたまにぎはやひのみこと)と御炊屋姫命(みかしきやひめのみこと)。『大和志(やまとし)』には、矢落大明神とありますが、矢落とは、饒速日命(にぎはやひのみこと)が天から降りられたとき、天磐船(あめのいわふね)から三本の矢を射て、その落ちたところに宮居したとの言い伝えからきています。

矢田の地名もこれに由来しています。この天磐船の故事から、大空の守護神とされてきました。楼門には木製のプロペラが奉納されています。綱掛祭(1月8日)や筒粥占祭(2月1日)などの特殊神事が行われます。

問題3

大和の国の1年の祭り納めと、来年の祭り始めといったら、それぞれどこのなんというお祭りでしょう。ちなみに祭り納めは奈良市内、祭り始めは桜井市内で行われますよ。

正解

正解は、1年の祭り納めが春日若宮おん祭、祭り始めが大神神社(おおみわじんじゃ)の繞道祭(にょうどうさい)。

1年を締めくくる春日若宮おん祭りは、1136(保延2)年、関白藤原忠通が五穀豊穣を祈って始めました。神と人のお旅所への移動のさま、そこでの華麗な祭り(お旅所祭)は「生きた芸能史」とも言われます。流鏑馬稚児(やぶさめのちご)、頭屋の児(とうやのちご)など多くの場面で稚児が重要な役割をしますが、それが若宮という若い神を祀るのに最もふさわしいからとも言われています。

一方、大和の正月は、大神神社のご神火祭で明けるといわれます。1月1日、午前1時ころ、ご神火が拝殿奥から切り出され、手松明から大松明へと火が移されます。三輪山麓の摂末社19社をこの大松明を担いで道を繞(めぐ)ります。クライマックスの火移しでは、境内を埋め尽くした人々が、火縄にご神火を移し取るためにひしめきあいます。持ち帰られた火で煮炊きをすれば、1年を無病息災に過ごせるといいます。大和の新年は、豪壮な火祭りで明けるのです。

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