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特集

歴史の町で新体験 泊まる×巡る GOSE SENTO HOTEL(銭湯ホテル)

新しい宿泊の形 分散型ホテルGOSE SENTO HOTELがオープン


2022年10月に再オープンした銭湯「御所宝湯」

2022年10月、奈良県御所(ごせ)市にある「御所まち」に新たな宿泊施設がオープンしました。2008年に閉業した銭湯「宝湯(たからゆ)」の復活とともに、古民家をリノベーションした宿泊施設2棟、レストラン1店舗が同時オープン。“まち歩き”をメインとした「分散型ホテル」という斬新なスタイルが注目を集めています。
今回は、宝湯の番頭でプロジェクトの中心人物である太田有哉さんに、オープンまでの経緯やこれからの目標についてお伺いしました。

【目次】

江戸時代から続く歴史ある町「御所まち」とは

キーワードは“まちに泊まる” 「GOSE SENTO HOTELプロジェクト」

歩いて巡る「泊・食・湯」

江戸時代から続く歴史ある町「御所まち」とは


まっすぐと延びた道筋に並ぶ町家の風景

奈良県中南和にある御所市。その北部にある「御所まち」は江戸時代、地域行政の中心地“陣屋町”として形成されました。その後も町の中心を流れる葛城川を挟んで、商業中心の西御所、寺内町の東御所として発展し、今でも当時の風景を色濃く残している歴史深い地域です。江戸時代の検地絵図がそのまま使用できるほど、町の形がはっきりと残り、碁盤の目のように区切られた通りには、瓦屋根に白壁、うだつや煙出しのある町家が並んでいます。

近年、住民の高齢化や過疎化、それに伴う空き家問題と、地域課題が増えていますが、「実際に御所に来て、この歴史ある町の風景をより多くの人に知ってもらいたい。魅力を感じてもらいたい」と、奮起したのが株式会社御所まちづくりによる「GOSE SENTO HOTELプロジェクト」です。

キーワードは“まちに泊まる” 「GOSE SENTO HOTELプロジェクト」

プロジェクトの経緯

  • 2017年:御所市に残る最後の銭湯が廃業
  • 2021年:「㈱御所まちづくり」が設立され、宝湯の再生を中心に分散型のまちづくりが本格始動
  • 2022年:10月、分散型ホテル「GOSE SENTO HOTEL」がグランドオープン

このプロジェクトに着手したのが県内で古民家再生を手掛ける「株式会社NOTE奈良」です。加えて『風の森』ブランドで知られる地元の酒蔵「油長酒造株式会社」、『皆様石鹸』を製造する石鹸・化粧品メーカーの「株式会社フェニックス」の3社が、「株式会社御所まちづくり」として、新会社を設立しました。宝湯の復興と御所まちの発展を目指し、地域の憩いの場であり、誰もが気軽に利用できる銭湯を旅先の温泉のように地域の活性につなげられないかと名乗りを上げたのが、太田さんです。

「御所まちの魅力を余すことなく感じてもらうなら、一つの宿にこもる滞在スタイルではなく、いろんなところを巡ってもらいたい」との思いから、銭湯を中心にあえて「泊・食・湯」それぞれを分離させた「分散型ホテル」という新しい宿泊スタイルを打ち立てました。

しかし、地域活性のためとはいえ、宿泊施設の設置となると一筋縄ではいきません。オープンまでには様々な苦労があったと言います。「実際、プロジェクトが動き出し、銭湯の改修工事などが始まると“いったい何をしてるんや?”と疑問や不信感を抱く地域住民も多くいました。なんとか納得してもらえるようにと、商工会での内覧会で、御所まちづくりとして、『御所まちの魅力を広め、地域の発展に寄与したい』という思いを丁寧に伝えていきました」。次第に宝湯の復興は地域住民の理解を得て、応援や賛同をもらえるようになっていきました。


大の銭湯好き、地元奈良での銭湯復興に力を注ぐ太田さん

こうして復活を果たした宝湯は、再び地域の憩いの場として、さらには旅先での癒しの場として人々の心までもが温まる場所に生まれ変わりました。寒くなる季節、自宅でひとり、風呂に入るのがこわい…と、銭湯に訪れる地元のお年寄りがいるように地域住民のサポートにも一躍買っています。「地元に住む“内の人”、旅に来た“外の人”そういったバックグラウンドの違う人たちが同じ銭湯で過ごす1~2時間、その内と外が混ざり合う瞬間みたいなものが、この銭湯ならではの魅力だと感じています」。

今後の目標は「様々な目的でこの銭湯に来る人が、それぞれの使い方で銭湯やサウナを楽しみつつ不便のないようにうまく繋げていくこと。それが番頭である自身の役割です」。

“内”と“外”の懸け橋となって地域貢献の役割を担う宝湯と、発展する御所まち。
観光客と地元住民が行き交う活気あふれる町になると期待が膨らみます。

 

歩いて巡る「泊・食・湯」


ホテル周辺の周遊マップ

GOSE SENTO HOTELは「泊・食・湯」の施設を分離させているのが特徴です。施設はすべて徒歩圏内で、移動する時間もまち歩きを楽しみ、魅力ある町の風景に触れることができます。古民家をリノベーションし新たに誕生した「泊・食・湯」それぞれの施設の見どころをご紹介いたします。

【泊】RITA御所まち/宿チャリンコ

旧万年筆店の古民家に宿泊できる「RITA御所まち」は、上質な雰囲気の高級感ある宿です。全4部屋の客室は、それぞれリビングとベッドルームが広々と設えられています。各部屋には、便箋と万年筆が備えられており、万年筆を手に取ってじっくりと自分に向き合う時間を与えてくれます。


和モダンな温かみを感じる客室


チェックインでも「万年筆に触れる」上質な体験ができる

自転車旅におすすめの「宿チャリンコ」は、自転車店の面影を残すレトロな雰囲気の宿。自転車を持ち込める部屋もあるので旅先での駐輪も安心。各部屋は、「サドル」「ペダル」「ハンドル」と自転車パーツの名前が付けられ、それぞれ違うカラーで統一されたおしゃれなデザインです。


昭和レトロな雰囲気が漂うラウンジ


赤色を基調にしたインテリアの客室「ハンドル」

【食】洋食屋ケムリ

旧たばこ店を改装しオープンしたレストラン「洋食屋ケムリ」。宿泊でのディナー、モーニングでは鴨肉や葛、地元で採れる野菜など御所の食材をふんだんに使用した料理を提供しています。昔懐かしいたばこ店の郷愁感あふれる空間で、御所の清らかな水で作られたお酒もご一緒にどうぞ。


地元食材を使用したコース料理(ディナー)


開放的な吹き抜けの店内

【湯】御所宝湯

2008年廃業の宝湯が復活し再オープンした銭湯「御所宝湯」。フィンランド式サウナや新設の露天水風呂が人気で、宿泊者は入り放題。タイル壁にアーチを描く天井と当時の趣を残す浴場は、正面の壁面に葛城山が描かれ、自然豊かな山麓でゆったりとお湯につかっているかのような癒しの空間です。


これぞ銭湯と感じさせる昔なつかしい青タイルの風呂


セルフロウリュウも体験できる新設のサウナ

〈RITA御所まち〉
御所市西町1069
全4室
1泊朝食付 19,250円~/人(大人2名利用時)

〈宿チャリンコ〉
御所市鴨口町1087
1泊朝食付 11,550円~/人(大人2名利用時)

〈洋食屋ケムリ〉
御所市西柏町1296
ランチ2,500円~/ディナー7,700円~
11:30~15:00/17:30~21:30
火・水曜日 定休

〈御所宝湯〉
御所市御国通り2丁目361-5
入浴料440円(大人)/サウナ360円
平日14:00~22:00/土日祝11:00~22:00
第2・第4水曜日 定休

アクセス

電車の場合:近鉄「近鉄御所駅」から徒歩約5~10分/JR「御所駅」から徒歩約5~10分
車の場合:京奈和自動車道「御所IC」より西へ約5分

問合せ・予約

050-3092-2647(株式会社御所まちづくり)

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