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世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」を体感!〈特別編〉明日香村の風は、優しく、誇らしく。-「川原寺跡 弘福寺」扇谷ご住職を訪ねて-

更新日 2026年10月6日

扇谷明英住職

現在、川原寺跡で弘福寺を守る、扇谷ご住職。この場所は、住職が生まれ育った場所でもあります。住職になったきっかけから、川原寺への想い、明日香村の魅力までお話を伺いました。

Q1 住職になられたきっかけを教えてください。

元々、私はピアノ奏者でした。生まれ育った場所は、ここ川原寺でしたが、私は芸大でピアノや歌など、様々な音楽を学びました。ある日、先代の住職であった父が倒れてしまって…。そこで、きょうだい3人でこれからのことを話し合ったとき、「私が継ぐ!」と決意したんです。

Q2 住職になるために、どのような修行をされましたか?

生家とはいえ、お寺のことは何も知らなかったんです。まったく違う世界に入ったような気持ちで、一から勉強しました。まず、1カ月半くらい修行に行きました。そのあと本山で勉強し、試験も受け、お経、歴史、所作など、実に多くのことを修得しました。でも、音楽をしていたので、お経を読むのは好きでしたね。そうして無事に修行を終え、このお寺の住職として戻ってきたのです。

Q3 住職になって、ご苦労されたことはありますか?

住職になっても分からないことばかりで(笑)。でも、苦労とは思っていません。「これ、なんて読むんですか?」とか、「袈裟は、どうやって着るんですか?」とか、周りのお寺の方に本当にたくさん教えていただきました。皆さんに助けてもらいながら、少しずつ覚えていったんです。だから、私一人でここまで来れたわけではないのですよ。

Q4 お寺で写経を始められたきっかけは?

川原寺の歴史を調べるうちに、「日本で初めて写経をしたお寺」であることが分かりました。耳を澄ますと鳥や虫の鳴き声がこだまし、見上げると窓の外には雄大な風景。この場所で写経ができたら、訪れた方々は心穏やかになるだろうと思ったのです。

Q5 「川原寺跡」を含めて、明日香村の史跡が世界遺産になりました。
   どのように思いましたか?

こっそりと、ガッツポーズをしました(笑)。やっと、みんなの念願が叶ったなって、遅すぎるくらいだったなってね(笑)。明日香村の素晴らしさを世界の人が認めてくれたのだと思うと、嬉しさと同時に、身が引き締まる思いもあります。

Q6 明日香村を訪れた人には、どんなふうに感じてほしいですか?

雄大な山々に囲まれ、緑豊かな田畑が広がる明日香村は、1400年前の風景がそのまま受け継がれている唯一無二の場所です。実際に、ここに立って、歩いて、景色を見て、「ここにはお寺があったのだな」と思いを馳せてください。明日香の風を肌で感じたら、日本の国の始まりを実感し、とても誇らしい気持ちが芽生えると思いますよ。

おわりに

住職になるために一から学び、川原寺を受け継いだ扇谷ご住職。「大好きな故郷・明日香村を、もっと多くの人に知ってほしい」という切実な想いが伝わりました。「気軽におしゃべりしにきてください」と優しく微笑むご住職に、心がほっこりしました。ご住職の温かい笑顔に会いに、ぜひお出かけてください♪

〈DATE〉川原寺

住所 高市郡明日香村川原1109
電話 0744-54-2043
料金 写経体験300~1,000円(4パターンあり) ※予約優先
駐車場 あり
アクセス

公共交通機関:近鉄「飛鳥駅」または「橿原神宮前駅」乗車、
       飛鳥周遊バス「赤かめ」に乗車、「川原」下車、徒歩約2分

車:国道169号線を吉野方面に進み、近鉄岡寺駅前交差点を左折し、約2キロ直進

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