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龍田古道・風まかせ「おさんぽ道」

更新日:2021年6月15日


西洋占星術で「風の時代」のはじまりの年とされる2021年。
今の時世がこの言葉にそのまま反映されているようだと、メディアなどでも話題になっています。

そんな「風の時代」のはじまりにぜひご紹介したいのが、いにしえの風情が残る「龍田古道」を歩くお散歩コース。
奈良時代に平城京と難波京を結ぶ行幸路だった龍田古道の中心には、風神様をまつる「龍田大社」があります。
今度の週末は、心地よい風に吹かれながら、時空を超えて旅するひとときを過ごしてみませんか?

※営業時間等の変更・臨時休業となる場合があります。お出かけの際は各スポットのホームページやお電話等で事前にご確認ください。

目次

時空を超えて旅する龍田古道
「Very good table deli」〜「Gallery Kawari」〜「龍田大社」〜「三室山展望台」
あわせて行きたい、「龍田古道」周辺のおすすめスポット
「一福道」
「神奈備神社」
「磐瀬の杜」
「café funchana(かふぇ ふぁんちゃーな)」

時空を超えて旅する龍田古道

時空を超える旅の始まりは、ハイキング気分が急上昇すること間違いなしの、キュートなお弁当のGETから!
近鉄生駒線「信貴山下駅」を出たら、目の前にある「Very good table deli」へ。
斑鳩町にある隠れ家カフェの姉妹店として2020年5月にオープンしたお弁当とデリのお店です。

日替わりのお弁当「very good お弁当」920円にも心惹かれるけれど、せっかくだから前日まで要予約の「とことこ弁当」750円をチョイス!

「とことこ弁当」という名の通り、ハイキングや登山をする人のために考えられたお弁当。
リュックに収まるサイズや形、外でも食べやすいおかずのチョイスに加え、おにぎりが3つも入ってエネルギーチャージにぴったりで、まさに至れり尽くせり!

ひと品ひと品、調味料もできるだけ手作りで丁寧に仕上げた、素朴でどこか懐かしさを感じさせるお弁当に、「龍田古道を行き来していた昔の人も、こんな感じのお弁当を食べていたのかな~」と想像が膨らみます。

お弁当のほかにもスイーツ類などが並んでいて、あれこれ欲しくなっちゃう気持ちを、リュックが重くなり過ぎないようにブレーキをかけつつお買い物をして・・・いざ、「龍田古道」へ♩

2020年7月に日本遺産に登録された「龍田古道・亀の瀬」。
平城京と難波京を結ぶ山間の道・龍田古道は、天皇や官人も往来し、文化の発展に重要な役割を果たしていました。
そして、奈良と大阪の国境に位置する龍田古道の心臓部と言われるのが、奈良盆地の水を一手に集める渓谷地帯の「亀の瀬」。
亀の瀬付近には、地すべりで埋もれた鉄道トンネルや地すべりを迂回する鉄道橋などの歴史的遺構が残り、地すべりとの共生と闘いの歴史を刻む場所として日本遺産登録の大きなポイントとなりました。

近代に入ってからも3回の地すべりが発生し、今なお最新技術を結集して対策工事が続く天然の関所「亀の瀬」ですが、今回の龍田古道散歩では、亀の瀬・龍田山をめぐる山越えのルートではなく、近鉄信貴山下駅から龍田大社、JR関西本線(大和路線)の三郷駅を通り、三室山展望台まで行き、また三郷駅まで戻るルートをチョイス♩
多くの万葉人が和歌に詠んだ風光明媚な景色が楽しめます。

信貴山下駅そばの龍田古道に入ると、新しい住宅も立ち並び、一見、どこにでもある長閑な町の生活道路のようにも思える龍田古道。
それでも、ちょっとキョロキョロしていると、ところどころに雰囲気のいい小道が続いていたり、

「神名火の磐瀬の杜のほととぎす 毛無しの岳に何時か来鳴かむ」巻八 一四六六 志貴皇子
(神名火(かむなび)の磐瀬の杜で鳴いているほととぎすよ、私のいる毛無しの岳には、いつになれば来て鳴いてくれるのだろうか)
という万葉歌が詠まれた「毛無しの丘」なのでは?と推測される場所から、大和平野を望む雄大な景色が見られたりと、

時空を超えて、昔の人が歩いた当時の龍田古道と繋がれるような面影を感じます。

龍田大社の近くまできたところで、道沿いに何やらスタイリッシュな外観のお店「Gallery Kawari」が見えてきました。

こちらは、明治40年創業の金属加工会社がプロデュースする、奈良の寺社や万葉集をはじめ、奈良にまつわる文様などをモチーフにした行燈(あんどん)やアクセサリー、小物などを展示販売するお店。

龍田大社の「龍」や、信貴山朝護孫子寺の「寅」、干支などをモチーフにした、ここでしか買えないオリジナルの工芸品もずらり。

キーホルダーやストラップなど、お手頃価格で購入できるものたくさんあるので、旅の思い出の品を探しにぜひ立ち寄ってみてはいかが?

「Gallery Kawari」からすぐのところにあるのは、龍田大社。
延喜式・龍田風神祭祝詞によると、今から約2100年前、第10代崇神(すじん)天皇の時代に創建されたと伝わります。
法隆寺建立の際には聖徳太子が日参するなど、官幣大社(かんぺいたいしゃ 注:古代・近代社格制度で最上位と格付けられた神社)として、古来より厚い信仰を集めました。

龍田大社の神様は、風神様。
大気・正気・風力を司り、天地宇宙の万物生成の中心となる『気』を御守護くださる幅広く御神徳のある神様として、いにしえの時代から現代まで、多くの信仰を集めてきました。

龍田大社を訪れたら是非探してみたいのが、御本殿の屋根や提灯など、あちらこちらで見られる葉が8枚ある楓(カエデ)の文様。
モミジやカエデの葉は通常7枚。
龍田大社の楓の文様が8枚なのは、四方八方にご利益があるようにという意味が込められているのだそうです。

雨や台風など、気象の悪条件に抗うすべを持たなかった昔の人々にとって、龍田大社の風神様に旅の安全を祈ることの意味はとても大きなものであったのでしょう。

爽やかな風が通り抜けるような、どこか清々しい空気が流れる龍田大社の境内を歩いていると、「昔の人も、ここで心地よい風に吹かれながら、無事を祈ったのだろうな…」と心がリンクして、ほっこりした気分に。
この次に行く三室山展望台登頂への安全を忘れずに祈願し、龍田大社をあとにします。

神様が住む森という意味を持つ名前がついた「神奈備(かんなび)神社」や、廣瀬の水神をまつる「磐瀬の杜(いわせのもり)」を道すがらに参拝しつつ歩き続けると、三室山展望台方面へ向かう入り口が見えてきました。

はじめは舗装された道で「余裕!余裕!」なんて思いながら軽快な足取りで進んでいたものの……、

舗装路が砂利道になるころには息が上がり始め……

三室山展望台が近づいた頃には、かなり山深い道が続き、ヘトヘトになってきます。

でも、ゴールはすぐそこ!最後の気力を振り絞って歩きます!
そして、、、到着〜!!

風の神様に導かれて、心のままにノスタルジックな古道を歩く時間。
爽やかに吹き抜ける風を感じながら、最高の景色とお弁当を味わう至福のひとときに、日頃の疲れやストレスも一気に解消されたような気がしました。

三郷駅そばまで戻ってきたら、地元の人のみならず遠方からも訪れるファンがたくさんいる人気カフェ「Cafe funchana (カフェ ファンチャーナ)」でスイーツのご褒美タイムもお忘れなく♡
季節のフルーツをたっぷり使ったパフェやケーキのほか、7月ごろから秋頃までは季節ごとに違う味が楽しめる「龍田古道ソーダ」テイクアウト581円、イートイン591円が登場しますよ♩

素敵な景色にグルメにショッピングと盛りだくさんの、龍田古道・風まかせ「おさんぽみち」。
新緑や緑が深まる夏、紅葉の時期など、季節を変えながら旅をしてみてはいかがでしょうか?

<おすすめコース>

おすすめコース
Start

近鉄信貴山下駅下車

下矢印徒歩すぐ

斑鳩町にある隠れ家カフェ「Very good chocolate!」の姉妹店として2020年5月にオープンした「Very good table deli」。無添加にこだわって丁寧に作り上げるお弁当やお惣菜、話題の「台湾カステラ」などのスイーツやコーヒーのほか、グローサリー(食材)なども取り揃えています。朝からお店を訪れる人が絶えない人気店なので、目当てのものがあるなら予約をしておくのがBEST。

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下矢印徒歩 約15分

古道ルートをちょっぴり外れて、寄り道を♡大和川に向かって坂道を降りると、可愛いイエローのお店を発見!ここは、観光客にも、地元の人たちにも愛されてきた、自家製きな粉団子で有名なお店「一福道(いちふくどう)」です。ちょっとこちらで糖分補給の一休みを♪ 店内には、おはぎ、いちご大福、お団子がズラリ! 少し喉も乾いていたことだし、今回は「甘夏大福」200円をチョイス。お団子の生地を使っているだけあって、モチモチとした生地に、ジュワ~ッとあふれるほどの果汁が口いっぱいに広がります。甘夏の苦みと白あんが絶妙で、いくつでもペロリといただけます。


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下矢印徒歩 約10分

明治40年から受け継ぐ職人の技術力と最近のレーザー加工技術で、切り絵のような繊細な彫りを施したオリジナルの行燈やアクセサリー、インテリアグッズなどをラインナップする「Gallery Kawari」。奈良の情景や文様を描いた、やんわり灯る癒しの「華倭里(かわり)行燈」が、多くの奈良ファンから好評を得ています。お店は地域の人や情報が集まるサロンのようにもなっており、旅の途中に情報収集がてら立ち寄るのにもぴったり。「奈良まほろばソムリエ」でもあるマネージャーの垣本麻希さんと"奈良談義"をしながらほっと心和む時間を過ごしてみては?

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下矢印徒歩 約1分

→龍田山に坐し、京の西の出口を守護するために創建された「龍田大社」。天地万物の気を守護し、「風の神」をまつります。その歴史から陰陽道との繋がりが強く残り、五行(木・火・土・金・水)の力に基づいた護符(お守り)である「風神護符」を授与していて、気を整えたいと願う参拝客から好評です。7月第一日曜日に行われる「風鎮大祭」や10月の「秋季大祭」などには多数の参拝客が訪れ、にぎわいをみせます。

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下矢印徒歩 約2分

龍田大社の末社「神奈備神社」。神奈備とは「神がおられる場所」という意味で、各地に存在し、表記も神名備・神南備・神名火・甘南備と多種に渡りますが意味はどれも同じです。万葉集にも「神奈備神社」を舞台にした10首以上の歌が詠まれています。

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下矢印徒歩 約7分

龍田大社の飛び地で、廣瀬の水神をまつる場所「磐瀬の杜」。もともとは大和川河畔にあり、支流である関谷川の改修工事に伴い現在の地に移されました。毎年4月3日には大和川で新鮮な鯉を獲り、磐瀬の杜の水神に備える神事「瀧祭」が行われ、龍田大社の信仰と大和川の深い関りを今に伝えます。

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下矢印徒歩 約15分

龍田大社の重要地である御座峰(ござがみね)に向かう立地にあり、現在は入口付近に大伴家持の万葉歌碑が、中腹に遊歩道や展望台が整備されている標高137.05mの「三室山」。龍田古道には川沿いのルートのほか、三室山を越えるルートもあったと言われています。軽いハイキング気分で登頂可能ですが、展望台に近づくあたりには足場が悪い部分もあるため、スニーカーなど歩きやすい靴で登ることをおすすめします。

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下矢印徒歩 約20分

旅の締めくくりのスイーツタイムは、三郷駅からすぐ近く、大和川のほとりにある「Cafe funchana (カフェ ファンチャーナ)」で。季節のフルーツなどを使った、見た目にも華やかで洗練された味わいのスイーツと、厳選したスペシャルティコーヒーが、歩き疲れた体に優しく染み渡ります。 パスタやハンバーグなどをラインナップするランチをはじめ、「クロックマダム」や「フォカッチャフレンチトースト」などモーニングメニューも充実しているので、朝ごはんをこちらでいただくというの◎ですよ。

→スポットの詳細DATAはコチラ
JR三郷駅へ Goal
 

<Very good table deli DATA>

TEL 0745-60-6461
住所 生駒郡三郷町信貴ヶ丘1-1-18
アクセス 近鉄信貴山下駅からすぐ
営業時間 10:00~18:00(水・土曜~16:00)※予定数がなくなり次第閉店
定休日 日祝
 

<一福道 DATA>

TEL 0745-73-4111
住所 生駒郡三郷町立野北1-33-31
アクセス 近鉄三郷駅から徒歩約11分
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜日、毎月最終日曜
 

<Gallery Kawari DATA>

TEL 0745-51-8001
住所 生駒郡三郷町立野北2-19-8
アクセス 近鉄三郷駅から徒歩約5分
営業時間 10:00~17:00
定休日 土日祝
 

<龍田大社(神奈備神社) DATA>

TEL 0745-73-1138
住所 生駒郡三郷町立野南1-29-1(神奈備神社 三郷町立野南1-25)
アクセス 近鉄三郷駅から徒歩約5分
時間 参拝自由
 

<磐瀬の杜 DATA>

TEL 0745-73-2101(三郷町役場)
住所 生駒郡三郷町立野南3-1
アクセス 近鉄三郷駅から徒歩約1分
時間 参拝自由
 

<三室山 DATA>

TEL 0745-73-2101(三郷町役場)
住所 生駒郡三郷町立野
アクセス 近鉄三郷駅から徒歩約15分
時間 自由
 

< Cafe funchana  DATA>

TEL 0745-73-1187
住所 生駒郡三郷町立野南1-24-5 ハビタブル三郷1F
アクセス 近鉄三郷駅から徒歩約4分
営業時間 平日9:00~17:00(16:30L.O) 、
土曜祝日8:30am~18:00pm(17:30pmL.O)
定休日 日曜・第1、3月曜日

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