vol.9 温泉でほっこり、心ゆったり、体あったか。 in東吉野村
掲載日：2015年2月2日
①たかすみ温泉 露天風呂
オオカミのいた山里で心身ともにリラックス
ワオー！ へへへ、おどろいた？ぼくね、ひよしちゃんていうの。東吉野村は、現在は絶滅したとされるニホンオオカミさんが最後につかまった場所（②）なんだ。山あいにあって、森や川の恵み豊かな東吉野村だから、ニホンオオカミさんが最後までいたのかな？村には川がたくさんあって、せせらぎを聞きながら歩くだけでも気持ちいいんだ。
ぼくのかぶってる帽子は高見山（たかみさん、③）の形だよ。高見山は標高1249m、「関西のマッターホルン」とも呼ばれているよ。よく見ると、うっすら雪化粧してるのがわかるかな？冬になると「霧氷」が見られるんだ。その美しさをひと目見ようと、関西のあちこちから登山客が来てくれるよ。ふうふう、最近食べすぎで、山登りをすると体がなんだか重たいよ。腰につけてる風呂桶もきつくなってきちゃった。なんで桶なのって？だって東吉野村の自慢は温泉だもん！
四郷（しごう）川沿いにあるやはた温泉（④）では、岩風呂や古代ひのき風呂が楽しめるよ。お風呂あがりに川面をながめてすごす時間は最高～♪川の向こうにあるのが、約100年前の学校を改装した宿泊施設、ふるさと村。吹き抜けの食堂（⑤）がかっこいいよ！ふと～い梁は、かたちがふぞろいで、ひとつひとつ個性が感じられるよ。いまと違って機械がない時代だから、伐りだした木を人力で持ち出すために、山のなかで梁の大きさにしたんだって。
平野川のそばにあるのはたかすみ温泉。自慢は露天風呂（①）だよ。初夏にはホタルが見れるかもしれないんだって。満点の星空の下といい、ぜいたくだなあ。お風呂あがりは、隣のたかすみ文庫（⑥）へ。東吉野の自然の美しさに魅せられた文人の遺した作品が鑑賞できるよ。山口誓子や、東吉野に縁の深い原石鼎（はらせきてい）…、いろんな作家の書を見てると、ぼくも文豪になった気分。
「絶滅のかの狼を連れ歩く」（三橋敏夫）の句碑（⑧）があるのは七滝八壺（ななたきやつぼ）。平成の名水百選の1つなんだ。水が滝壺へと次々に流れ落ちてくよ（⑦）。実際は七滝七壺だけど、七転び八起きのことわざにならい、縁起がいいようこの名前にしたんだって。東吉野村にはあちこちに歌碑や句碑が建てられているから、探し歩いてみてね。
天武天皇の創建とされている丹生川上神社（⑨）は、罔象女神（みづはのめのかみ）という水の神さまをおまつりしてるよ。雨の神様としても信仰されているんだ（⑪）。毎年10月にある「小川祭」では、立派な太鼓台が8つもくり出て競いあうの。別名〝けんか祭〟と呼ばれるほどにぎやかだよ。このご神木は、樹齢1000年以上の叶えの大杉（⑩）、その隣には、なで梟（ふくろう、⑫）が。夜の番人として境内を守っている梟さんだよ。なでてご縁をむすんでね。あっ、ぼくもぼくも！ナゼナゼして～！
 | 東吉野村 ひがしよしのむら TEL 0746-42-0441（東吉野村役場 地域振興課） |
スポット紹介
②最後のニホンオオカミをモデルにした等身大のブロンズ像 |
③高見山 新木津（しんこつ）トンネルを抜けたあたりが撮影スポットだよ |
④水車があるよ。眺めがいいね～♪ぼくはどこにいるでしょうか？ |
⑤教室だった2階部分を吹き抜けに、クラシカルな趣の食堂 |
⑥たかすみ文庫 筆跡も勉強になるなあ |
⑦自然を楽しみながら句碑めぐりしよう！ |
⑧七滝八壺 紅葉の時期もおすすめだよ |
⑨丹生川上神社 7～8月はヤマユリが約1000本も咲くんだ！ |
⑩両手を触れてお願いごとをとなえると、叶えてくれるんだって |
| ひよしちゃん 出身地：東吉野村 ひよしちゃんは、実はニホンオオカミの姿を借りた山の神様。 |
ひよしちゃんがいく 南都銀行小川支店
県道220号沿い、高見川のほとりにある南都銀行小川支店。役場やいろんな商店が集まる村の中心部にあるよ。目の前の道に沿っていくと村の名所がいたるところにあるから、観光の拠点としても便利だよ。行員さんたちはみんな親切で丁寧。村の人たちとも仲良しなんだ！
小川支店の行員さんたちといっしょに。 |
ぼくの通帳をつくってもらった～！ |
