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特集

冬こそ極上の温泉に癒されたい! 目指せ、奥大和の秘湯♨

掲載日:2019年12月23日

奈良で温泉!? と思われるかもしれませんが、実は山々に囲まれた奈良には、と~ってもいいお湯が湧くんです。
なかでも俗に「奥大和」といわれる奈良県南部は、秘境感あふれる温泉がゴロゴロ!
100%源泉かけ流し、肌がツルスベになれる美人の湯、そしてなにより、澄み切った山の空気。
肌がキンと凍てつくような季節こそ、ほんものの温泉のよさが染みいりますよね。
アクセス難や雪道なんて、なんのその。素朴で、身体の芯からホコホコと温めてくれる
上質な温泉があなたを待っていますよ~!
さあ、都会の喧騒や日頃のストレスを忘れて、ゆっくりと癒されましょう。

表紙写真:洞川温泉センター内湯

まずは奥大和の主な温泉をチェック!

地図上の赤いマークと青いマークが、奥大和の主だった温泉です。実にたくさんの温泉があることがわかりますね。
今回ご紹介するのは、赤いマークで示した3つの温泉です。

十津川温泉郷(十津川村)
入之波温泉(川上村)
洞川温泉(天川村)

それぞれ場所が離れているので “温泉のハシゴ”は難しいですが、せっかくならお泊りして、ゆっくりと温泉情緒を満喫するのがおすすめ。(もちろん、日帰りもOKですよ!)
さあ、それでは、市街地から一番遠くて秘境感をたっぷりと味わえる、十津川温泉郷からご紹介しましょう!

冬季は路面凍結や積雪の恐れがあるため、車は冬用装備(タイヤチェーン・スタッドレスタイヤ)の装着をお忘れなく。

贅沢に“100%源泉かけ流し”を楽しむ! 十津川(とつかわ)温泉郷

十津川温泉郷ってどんなところ?
十津川村内に湧く、十津川温泉、上湯(かみゆ)温泉、湯泉地(とうせんじ)温泉の3つの湯の総称。古くから「かけ流し」にこだわり、2004年には全国で初めて村全体の「100%源泉かけ流し」を高らかに宣言!
【エリア】吉野郡十津川村
【アクセス(一例)】五條起点→R168 車で約1時間30分


雪化粧の十津川温泉郷(十津川村大字平谷)

険しい山々に抱かれ、日本一大きな村として知られる、奈良県最南端の十津川村。
村内を蛇行して流れる十津川沿いに、3つの温泉が湧きます。「十津川温泉」「上湯(かみゆ)温泉」「温泉地(とうせんじ)温泉」です。総じて“十津川温泉郷”といい、どれも違った源泉を有しているため泉質が異なります。
十津川温泉郷のスゴイところは、すべての温泉が「100%源泉かけ流し」であること!!
地中から湧きだした状態の成分そのままの源泉が、常にこんこんと湯船にかけ流されているって、考えてみたらとっても贅沢。
実際、温泉地全体が「源泉かけ流し」になるのは全国的にも非常に珍しいのだそうです。
昔ながらの温泉宿に泊まってゆっくり湯あみもよし。「三湯めぐり入湯券(1000円税込、各公衆浴場で販売)」を使って、村内の公衆浴場をサクッと日帰りでめぐるのもよし。山峡の情緒をたっぷりと味わいながら、100%源泉かけ流しのお湯を心ゆくまで楽しみましょう。

十津川温泉郷の温泉をチェック! ①十津川温泉 温泉保養館「星の湯」

十津川温泉は、十津川温泉郷のなかで最も多くの温泉宿や商店などが集まるエリア。肌に優しく滑らかなお湯は、江戸時代の元禄年間に炭焼き職人が発見したとされています。
十津川温泉には「星の湯」と「庵の湯」という、2つの公衆浴場があります。「ホテル昴(すばる)」に隣接する「星の湯」では、加温加水なしの100%源泉かけ流しのお湯を、露天風呂や内湯、寝湯、足湯など9種類のお風呂で楽しめます。露天風呂は広いので、ほかの入浴客をあまり気にせずに、のんびりとお湯につかることができますよ。
宿泊の場合は木のぬくもりがやさしいリゾートホテル「ホテル昴」へどうぞ。

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十津川温泉郷の温泉をチェック! ②上湯温泉 神湯荘(かみゆそう)

十津川温泉のバス通りから、「この先に本当に宿があるの?」と一瞬不安になるような細い山道を5kmほど進んだところにひっそりと佇むのが「上湯温泉 神湯荘」です。ここは十津川温泉郷最奥の一軒宿で『日本秘湯を守る会』の会員宿。江戸時代の享保年間に里人によって発見されたといわれています。
源泉温度はなんと85度もあり、宿泊客は川のすぐそばに湧く源泉大露天風呂や写真の岩湯など、秘湯感あふれる8種類のお風呂が堪能できます。泉質は女性にうれしい美人の湯。貸切露天風呂もあるので、小さなお子様連れにもおすすめです。
料理は猪鍋や川魚の刺身など、すべて地のものを使用。素朴ながらも手の込んだ、山里料理が味わえます。

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十津川温泉郷の温泉をチェック! ③温泉地(とうせんじ)温泉 公衆浴場「滝の湯」

「日本名湯100選」に数えられる温泉地温泉は、十津川温泉郷で最も古い歴史を誇ります。室町時代から湯治場として利用されてきたお湯は疲労回復に効果が高く、あの織田信長に仕えた武将・佐久間信盛も訪れたことがあるのだとか。十津川沿いに旅館や民宿が点在し、また2つの公衆浴場があります。
建物に十津川の木がふんだんに使われた「滝の湯」は、リーズナブルな公衆浴場とは思えないほどのキレイさ。室内にもわっと立ち込める硫黄臭が「ああ、温泉に来た!」という気分を盛り上げます。内湯から外に出て、70段ほどの階段を下った先には名物の“滝見”露天風呂もあります。

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浴槽にびっしりついた湯の花に仰天! 入之波(しおのは)温泉

入之波温泉ってどんなところ?
平安時代にはすでに薬湯として開湯されており、江戸時代に入るころには湯治場として栄え、たくさんの湯治客でにぎわったという。昭和48年(1973)に大迫ダムが完成した際に、一度温泉はダム湖に沈んだが、その後ボーリングによって源泉が掘り当てられ、復活。現在はダム湖畔に建つ「山鳩湯(やまばとゆ)」のみが営業している。
【エリア】吉野郡川上村
【アクセス(一例)】大和上市起点→R169・r224 車で約45分


大迫ダムに続く急峻な斜面に建つ「山鳩湯」

日本一の多雨地帯で、近畿の屋根ともいわれる大台ケ原。その大台ケ原に降った雨が流れ込むのが、川上村の大迫ダムです。入之波温泉元湯「山鳩湯」は、その満々と水をたたえたダム湖畔の斜面に、へばりつくようにして建てられています。
近年、各種温泉ガイドブックで紹介され、温泉好きのあいだでは全国的に知られるようになった「山鳩湯」の魅力は、なんといっても温泉成分がたっぷりと含まれた黄褐色の濁り湯! 源泉は無色透明ですが、空気にふれた数時間後には淡い黄褐色に変化するのだそう。温泉の濃度はとても濃く、杉の木でできた湯船には結晶化した黄土色の湯の花がこびりついています。

湧出量は毎分500リットル。源泉温度が39度とすこし低めのため冬場は加温されますが、かけ流しの温泉が楽しめます。重曹の成分がお肌をスベスベにしてくれる“美人の湯”です。

温泉をよりじっくりと堪能したいなら露天風呂へ。
巨大なケヤキの丸太をくり抜いて作ったワイルドな露天風呂には、内湯以上に湯の花がびっしり! 内湯からあふれた湯が露天風呂に流れ込み、さらにあふれた湯はダム湖へ流れ落ちる仕組みなのだそう。
四季折々に表情を変える山の景観や、眼下に広がるダム湖を一望しながらの入浴は、格別の解放感を感じさせてくれます。
川魚や山菜など、山里ならではの食材を使った釜飯1500円(税別)目当てに訪れる人も多い山鳩湯。ごはんの炊き上がりまで約30分かかるため、希望の方は入浴前に注文を。冬季限定で珍しい熊鍋4200円(税別、2人前~)も登場。肉がなくなり次第終了なので、気になる方はお早めにどうぞ!

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修験者(しゅげんじゃ)を癒したレトロな温泉街 洞川(どろがわ)温泉

洞川温泉ってどんなところ?
ユネスコの世界遺産に登録された霊場・大峯山(おおみねざん)のふもとに広がる温泉街。開湯時期は定かではなく、飛鳥時代の呪術者に仕えていた鬼の末裔が宿場町を築いたのがはじまりという言い伝えがある。温泉は古くから大峯山系を訪れる修験者や登山者の疲労回復に利用されてきた。
【エリア】吉野郡天川村
【アクセス(一例)】下市起点→R309・r21 車で約35分


日帰り入浴は村営の洞川温泉センターへ

標高1000m級の山々に囲まれた天川村は、太古から自然を神格化して崇める信仰(修験道)が盛んなエリア。いまでも聖地・大峯山では女人禁制が敷かれるなど、ある種独特な風情がただよいます。
大峯山の入山口にある「洞川」は、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)に仕えた鬼・後鬼(ごき)の末裔が、修験者のために開いたとされる宿場町。集落のなかを大峯山への参道が通り、その両脇に20軒ほどの純和風木造建築の旅館や民宿が建ち並びます。なかには創業500年を誇る老舗旅館も! 郷愁を感じる風景が注目され、いまでは老若男女問わず多くの観光客が町を訪れます。
町の入口には村営の温泉センターがあり、日帰りで楽しめます。夏はキャンプやハイキングを楽しむ家族連れなどで、芋の子を洗うような混雑っぷりですが、冬は一転して人も少なくのんびりと湯あみが楽しめます。日によっては“雪見”風呂も堪能できますよ。

お湯は無色透明ですが湯ざわりはやわらかく、入浴後はお肌がサッパリ、スベスベに。なんといっても古くから修験者の疲労回復に利用されてきたため、神経痛や関節痛、冷え性の治癒効果はバッチリだそう。また温泉気分が満喫できる露天風呂もあります。

降り積もった雪を眺めながら、ゆったりと温泉に浸かる…これぞ、日本の冬ならではの醍醐味!
今年はぜひ奈良で、冬の温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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温泉保養館「星の湯」DATA

泉質 ナトリウム炭酸水素塩泉
入浴料 大人800円、子ども400円(※2022年4月1日~ 大人1,000円、子ども500円)
営業時間 12:00~17:00 ※GW・盆・正月は~16:00
定休日 年中無休
アメニティ レンタルタオル100円(販売150円)、レンタルバスタオル200円、ボディソープ・石けん:あり
※価格はいずれも税込

神湯荘 DATA

泉質 ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)
宿泊料 1泊2食付9,000円(税抜)~(季節・プランにより異なる)
※1名の場合は13,000円(税抜)~ ※素泊り不可
IN/OUT 15:00/10:00
日帰り温泉 川沿いの源泉大露天風呂のみ(右写真、男女別)
〔入浴料〕大人500円(税込)
〔営業時間〕9:00~17:00
〔定休日〕木曜
アメニティ レンタルタオル、レンタルバスタオル、ボディソープ、石けん:いずれもなし

滝の湯 DATA

泉質 単純硫黄泉
入浴料 大人800円、子ども400円
営業時間 8:00~20:00
定休日 木曜
アメニティ タオル(販売)150円、バスタオルなし、ボディソープ・石けん:あり
※価格はいずれも税込

ごうごうと流れる滝のそばにある露天風呂

山鳩湯 DATA

泉質 ナトリウム炭酸水素塩、塩化物泉(含炭酸重曹泉)
入浴料 大人800円、子ども400円
営業時間 10:00~17:00(昼食は11:00~15:00、入浴受付~16:00)
定休日 11~3月末は火曜・水曜(ただし祝日や連休、正月は営業)
4~10月末は水曜(ただし祝日や連休、お盆は営業)
アメニティ タオル(販売)250円、バスタオル(販売)450円、ボディソープ・石けん:あり
※価格はいずれも税込

村営洞川温泉センター DATA

泉質 弱アルカリ性単純泉
入浴料 大人700円、子ども200円
営業時間 11:00~19:30(閉館20:00。8月のみ~20:30、閉館21:00)
定休日 水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(正月2日・3日は時間短縮営業あり)
アメニティ タオル(販売)200円、バスタオルなし、ボディソープ・石けん:あり
※価格はいずれも税込

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