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特集

地域に根づく奈良の「餅文化」

掲載日:2024年2月13日

日本では縁起の良い食べ物として私たちに馴染みの深い「お餅」。古くから、神が宿ると敬われ、食べると力がつき、生命を再生する力があると信じられ、ハレの日には餅を食べるという風習が広がったそうです。日本各地で餅の食べ方として大きく違いがあるのが、お正月に食べる「雑煮」ですよね。奈良県では、白味噌の汁に餅は丸餅といった関西風の雑煮が一般的ですが、その食べ方が唯一無二。「汁椀から取り出した餅をきな粉につけて食べる」のです。県外では珍しく、これを聞いて驚く人も多いでしょう。このように、餅の楽しみ方は多様で、地域によってその特色が見られるのは非常に面白いところです。
今回は、奈良県の地域に根づく様々な餅文化をご紹介していきます。

目次

秀吉ゆかりの鶯餅(うぐいすもち) 大和郡山市

中将姫伝説の餅「中将餅(ちゅうじょうもち) 葛城市

奈良で新たな餅の楽しみ方を 奈良市

無病息災「大とんど」の焼き餅 桜井市

秀吉ゆかりの鶯餅(うぐいすもち) 大和郡山市

『御城之口餅』 (6個770円~)

本家菊屋の餅の歴史

天正13年(1585)、豊臣秀吉の弟・秀長が大和に入る際、初代の菊屋治兵衛(きくやじへい)も連れられて郡山城下に参りました。兄の秀吉をもてなすお茶会にて、菓子を出すよう命じられた治兵衛は、つぶあんを餅で包み、きな粉をまぶした一口サイズの餅菓子を献上しました。秀吉はこの菓子を大変気に入り「鶯餅」と名付けたことから、これが全国に点在する鶯餅の原型ともいわれています。時代が流れ、同店が城の入り口にあることから、後にこの鶯餅は「城之口餅(しろのくちもち)」と呼ばれるようになりました。秀吉ゆかりの鶯餅は、400年以上経った今も、同店の看板商品「御城之口餅(おしろのくちもち)」として、県内外の多くの人に親しまれています。

看板銘菓「御城之口餅」

国産の最高級小豆を使用し、大釜で一気に炊き上げて作る餡に、国産青大豆のきな粉、餅は餅米からついて作るという伝統製法で作られる御城之口餅。一口サイズの可愛らしい見た目と、上品な甘さが特徴で、一口食べると、とろけるように柔らかな餅ときな粉の香ばしさが口いっぱいに広がります。

御城之口餅』は、オンラインでも購入できます
本家菊屋ホームページ
奈良専門オンラインショップ「ならわし」

大和郡山市にある「本家菊屋 本店」

〈DATA〉

TEL 0743-52-0035
住所 大和郡山市柳1-11
営業時間 9:00~18:30 (1月2日・3日は、~17:00)
定休日 元日のみ

中将姫伝説の餅「中将餅」(ちゅうじょうもち) 葛城市

『中将餅と煎茶のセット』400円

地元の素材で手作りされた"あんつけ餅"

奈良県葛城市にある當麻の里には、奈良時代の「中将姫」伝説が語り継がれています。幼くして実母を亡くした後、勉学に励み、尼僧となって民に教えを説いた姫は、今でも地元の方々の誇りです。そんな姫の名にちなみ、當麻名物として愛されてきた餅が、よもぎ餅とあんの素朴な味が魅力の「中将餅」です。製造・販売する中将堂本舗が設立されたのは昭和4年(1929)。よもぎは、地元の畑で栽培し、摘みとって、洗い、茹であげ、早朝に蒸した餅米に加えます。あんは大納言の粒を少量加えて上品に炊き上げ、コクのある味わいに仕上がっています。全工程手作業なのも、「変わらぬ味を提供したい」という同店のこだわりが感じられます。

ぼたんの花びらを模して

よもぎ餅の上にあんをのせる"あんつけ餅"で、葛城市の市花「ぼたん」の花びらを模しています。さらりと滑らかな薫り高いあんに、新鮮なよもぎの風味が実に爽やか。店舗では、お土産用も、店内飲食用も、つきたての餅を提供してくれるので、いつでもとろりと柔らく絶品です。

當麻の里にある「中将堂本舗」

〈DATA〉

TEL 0745-48-3211
住所 葛城市當麻55-1
営業時間 9:00~17:00 ※売り切れ次第終了
定休日 7月、8月後半、年末年始 ※連絡して応確認

奈良で新たな餅の楽しみ方を 奈良市

『もち膳・雑煮付き』 2,310円

餅で地域を活性化

2023年、近鉄奈良駅すぐの東向商店街にオープンした、餅料理専門店「もち禅」。地産地消と地域活性化を目指し、奈良の地元食材と餅を掛け合わせたメニュー「もち膳」が、今までにないユニークな餅の楽しみ方として話題を呼んでいます。お膳に並ぶお椀には、色鮮やかな餅料理がずらり。見た目も華やかで和の美しさが表現されています。同店は、奈良の伝統的な食材を提供することで日本の食文化を体験してもらい、歴史や文化に食というジャンルを加え、世界に発信することで市域活性化を目指しています。

こだわりの餅と奈良の地元食材

同店で使用する餅は、田原本町の契約農家から取り寄せる高級品種「マンゲツモチ」、常に新鮮でおいしい餅を提供できるようにと、店内の餅つき機で力強くつかれた餅は、サクッとした歯切れの良さにこだわっています。餅を彩る食材には、奈良のブランド牛「大和牛(やまとうし)」や、甘みとやわらかな味わいが特徴の「ヤマトポーク」などを使用。他にも、奈良県産醤油の磯部焼き餅や、黒ゴマ、きなこ、あんこにも奈良の食材をふんだんに使用しています。

大きな「餅」の看板が印象的な「もち禅」

〈DATA〉

TEL 0742-93-3967
住所 奈良市東向南町4
営業時間 月~金曜日:11:00~17:00/土・日曜日:11:00~20:00
定休日 なし

無病息災「大とんど」の焼き餅 桜井市

竹の先にぶら下げた餅を焼く参拝者たち

焼き餅に一年の健康を願う

桜井市にある大神神社では、毎年1月15日に、しめ縄や正月飾り、旧年の古神符などを焚き上げる「大とんど」が行われます。大神神社では、この浄火で焼いた餅を食べると無病息災で過ごすことができると言われており、県内各地から訪れる参拝者が、持参した餅を長い竹の先につけた網に乗せて焼く姿が見られます。その場で食べたり、持ち帰って家族で食べたりと、それぞれに一年の健康を祈願します。寒空の下、とんどの火を囲みながら餅を焼き、楽しそうに人が集まる様子は、この地域ならではの光景です。

大神神社の大とんど

とんどは、日本の伝統的な行事で、正月に家に迎えた歳神を見送る「神送り」の意味と、その煙で体を清めることで一年の無病息災を願うという意味があります。同社では、神職が早朝、古式にしたがい「火燧具(ひきりぐ)」(棒の回転による摩擦で火を起こす道具)によって起こしたご神火を、境内の祈祷殿前に積まれた正月飾りなどに点火し、焚き上げを行います。参拝者も持参した正月飾りなどを投げ入れ、無病息災を願います。

毎年1月15日に行われる「大とんど」

〈DATA〉

TEL 0744-42-6633
住所 桜井市三輪1422
拝観料

無料(宝物収蔵庫は、大人300円・高校生以下100円)

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