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奈良の月見イベント5選

掲載日9月10日

中秋の名月を迎える秋。令和8年の十五夜は9月25日(金)、十三夜は10月23日(金)です。
古くから月を愛でる文化が息づく奈良では、今年も月を眺めながら楽しめるさまざまな催しが開催されます。奈良ならではのお月見を楽しんでみませんか。

月を愛でる文化

「わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ」。日本最古の歌集『万葉集』に収められたこの歌には、海の上にたなびく豊かな雲に夕日が差し、その夜の月が明るく澄みわたることを願う心が詠まれています。奈良と月との関わりは深く、『万葉集』には月を題材にした歌が数多く残されています。現代も、奈良では月を愛でる風習が受け継がれています。歴史ある寺社や城跡を舞台に開かれるお月見の催しでは、月明かりとともに、古都ならではの風情を楽しむことができます。

奈良のお月見イベント5選

9/25 「采女祭」


写真提供:采女祭保存会

猿沢池のほとりにたたずむ采女(うねめ)神社で、毎年中秋の名月の晩に行われる「采女祭(うねめまつり)」。奈良時代、天皇の寵愛が薄れたことを嘆いた采女が猿沢池に身を投じたという伝説に由来し、その霊を慰め、人々の幸せを祈る例祭として受け継がれています。
祭りの見どころは、秋の草花で美しく飾られた大きな花扇を中心に、十二単姿の花扇使や天平衣装の人々が市内を練り歩く「花扇奉納行列」。その後、采女神社で例祭が行われ、夜には雅楽の調べとともに2隻の管絃船(かんげんせん)が猿沢池を巡る「管絃船の儀」が行われます。
月明かりの下、流し灯籠が浮かぶ猿沢池をゆっくりと進む管絃船。最後に花扇が池へと投じられる光景は、古都の秋を感じさせる幻想的なひととき。奈良に伝わる物語と雅やかな伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。

〈データ〉采女祭

住所 奈良市樽井町15(采女神社)
電話 0742-30-0230 采女祭保存会/奈良市観光協会内
内容

9月25日(金)

・花扇奉納行列/17:00~(JR奈良駅~采女神社)

・花扇奉納神事/18:00~(采女神社)

※特別公演 篠笛奉納演奏「采女おとがたり」/18:45頃~(猿沢池)

・管絃船の儀/19:00~(猿沢池)

※9月24日(木)は17:00より采女神社にて宵宮祭が行われます
アクセス JR奈良駅から徒歩約10分、近鉄奈良駅から徒歩約5分

9/25 「郡山城天守台 観月会」

筒井順慶による築城に始まり、豊臣秀長の時代に大きく整備された郡山城。現在も石垣や内堀、櫓などが残り、往時の城郭の姿をしのぶことができます。
その天守台展望施設が、中秋の名月に合わせて特別開放されます。雅楽の演奏や古事記朗誦、観月茶会などが行われ、城跡から月を眺めるひとときを楽しめます。普段とは違う夜の郡山城で、月明かりに照らされる石垣とともに、古都の秋を感じてみてはいかがでしょうか。

〈データ〉「郡山城天守台 観月会」

住所 大和郡山市城内町2-255
電話 0743-53-1151(大和郡山市役所都市建設部まちづくり事業課)
内容

9月25日(金)17:30~20:30/郡山城天守台展望施設特別開放「観月会」/無料 
※観月茶会は有料※雨天中止

アクセス 近鉄郡山駅から徒歩約10分、JR郡山駅から徒歩約20分

9/25 松尾寺「お月見」

松尾山の山上にたたずむ古刹で、日本最古の厄除霊場として知られています。『日本書紀』の完成と厄除の願いをかけ、舎人親王が建立したと伝えられています。
「お月見」では、松尾山心身修練道場でライブを楽しんだ後、境内から月と夜景を眺めることができます。山の上から眺める夜空は、街中とはまた違った趣。月を見上げながら、静かな山寺の秋の夜を味わえるのが魅力です。

〈データ〉松尾寺「お月見」

住所 大和郡山市山田町683
電話 0743-53-5023
内容 9月25日(金)18:00~20:00/松尾寺の境内でお月見/無料
アクセス JR大和小泉駅から徒歩約60分、またはバス「松尾寺口」下車、徒歩約30分

9/27、10/26談山神社「満月の夜の特別拝観」

桜井市の多武峰に鎮座する談山神社(たんざんじんじゃ)。御祭神は藤原鎌足公で、大化の改新の起源となる「談合」を行った場所として知られています。境内には、藤原鎌足公を弔うために建立された十三重塔をはじめ、数多くの重要文化財が残されています。
毎年、9月と10月には、「満月の夜の特別拝観」(要予約)が行われます。巫女による舞奉納、雅楽の生演奏などが催され、ライトアップされた境内は昼間とはまた違った趣が感じられます。秋の深まりとともに、歴史ある古社で、月を眺めてみてはいかがでしょう。

〈データ〉談山神社「満月の夜の特別拝観」

住所 桜井市多武峰319
電話 0744-49-0001
内容

9月27日(日)および10月26日(月)20:00~21:30(受付開始19:30)

※通常の拝観時間は8:30~16:30

神職の奏上、巫女による舞奉納、雅楽の生演奏、お月見団子と抹茶等。

申込は、談山伝統文化観光協会へ連絡(0744-48-0076)/料金3,500円

アクセス JR・近鉄桜井駅からバス「談山神社」下車

10/23慈光院(じこういん)「観月茶会」

大和郡山市小泉町にある慈光院は、臨済宗大徳寺派の寺院です。寛文3年(1663)、大和小泉藩主・片桐貞昌(石州)によって建立されました。茶の湯の文化と深い関わりを持ち、書院から眺める庭園の美しさでも知られています。
慈光院では、これまで中秋の名月の夜に観月会が行われてきましたが、猛暑の影響を考慮し、2026年から開催時期を変更。旧暦9月13日の「栗名月」にあたる2026年10月23日(金)に、観月茶会が開かれます。
書院で月を愛でながらお茶をいただく、しっとりとしたひととき。庭園と建物、秋の月が織りなす静かな風情をお楽しみください。

〈データ〉慈光院

住所 大和郡山市小泉町865
電話 0743-53-3004
日時 10月23日(金)17:00~
内容 観月茶会 参加御供3,000円
アクセス JR大和小泉駅から徒歩約15分、近鉄郡山駅から法隆寺行きバス「片桐西小学校」下車すぐ

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