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お気に入りがきっと見つかる 食べる・飲む ナラ!

幾世屋(いくよや)

掲載日:2019年10月16日

和菓子 カフェにおすすめ

地元に愛される、生駒の老舗和菓子屋さん&カフェ

商売の神様をお祀りし、日本三大聖天のひとつとして知られる「宝山寺」。ノスタルジックな風情が残る参道入口に、えんじ色の暖簾がかかる老舗の和菓子屋がある。創業93年以上の歴史ある和菓子店「幾世屋」だ。
「いらっしゃいませ。なにしましょ」。暖簾をくぐると、出迎えてくれるのはやさしい笑顔の女性店主さん。目の前のカウンターには、四季を感じさせる和菓子がずらりと並ぶ。秋晴れの空をイメージした、美しい水色が特徴の「秋重(あきがさ)ね」は、あっさりとしたこしあん。薄紅色の小さな花をモチーフにした「着せ綿(わた)」は、やさしい甘さの白あん。どの和菓子も愛らしく、手土産やお供えものに喜ばれそうだ。

あんこのこだわり

お店こだわりの“あん”は、すべて自家製。厳選された小豆、塩、ザラメ糖のみを使い、3日間、手塩にかけて作る。濃厚で香ばしい小豆の味をだすために、甘さをおさえ、上品な口当たりに仕上げるのがこだわりだ。粒感がほどよく残る粒あんも、滑らかでとろけるようなこしあんも、小豆本来の特徴をとらえており、菓子に仕上げたときに見事に調和している。
この“あん”を堪能するなら、名物の「宝゛多餅(ぼたもち)」がおすすめ。お店が宝山寺のおひざ元であることから、「宝が多いお餅」という想いを込めて命名された菓子で、なんと直径8センチ! どっしりと重く、食べごたえがあるが、甘さをおさえた小豆のおかげで、ペロリといただける。店の奥にしつらえたカフェスペースで、香ばしいコーヒーと一緒にいただこう。

私が作っています

堀内 由加里さん(写真中央)

4代目店主

2代目が命名した宝゛多餅を受け継いで、作っておられる堀内さん。ご本人がアレルギー体質だったことから、とことん無添加にこだわっている。無添加だと日持ちしないが、その分、小豆や米などの素材の良さが際立ち、和菓子本来のおいしさを味わうことができるという。3代目女将といっしょにあたたかく出迎えてくれ、老舗ではあるが、気軽に訪れることができる。ぜひ一度立ち寄っていただきたい。

お店に来たら、ぜひ食べて!その1

ぼた餅セット

名物の「宝゛多餅」は、ドリンクセットで820円(税込)。ぼた餅の上に、抹茶またはきな粉をパラリと振りかけると、さらにあんこのうまみが際立つ。和菓子と言えば抹茶…と思ってしまうが、意外とコーヒーも合う。和菓子の甘さとコーヒーの苦みが口の中でうまく調和し、お互いを邪魔しないのだ。ぜひ一度、お試しあれ。

お店に来たら、ぜひ満喫して!

読書×和菓子

喫茶スペースの一角には、小さな本棚が。写真集や、地元・生駒の情報誌、和菓子の本など、カフェタイムのお供にさらっと楽しめる一冊が並ぶ。情緒あるお寺の参道、老舗の和菓子店、おいしい和菓子、そして気になった本。文学少女・青年になった気分で、のんびり過ごしてみよう。

お店に来たら、ぜひ買って!

季節の和菓子

「宝゛多餅」はイートインだけでなく、テイクアウトもOK。カウンターには、季節の和菓子が並び、どれを選ぶか迷ってしまいそう。練切りは1個ずつの個包装になっているので、手土産に気に入ったものを少しだけ買いたいというときにも最適だ。

カフェスペースでまったりと

明るく澄んだ空気感がただよう店内の奥は、静かなカフェスペース。8人が座れる大きな一枚板のテーブルとカウンターがあり、カウンターでは庭を眺めながらまったりと、癒しのカフェタイムを過ごせる。窓からのやさしい光が、日ごろの雑然とした生活を忘れさせてくれる…そんな空間だ。友人や家族とゆっくり過ごすのもいいが、一人でも贅沢な時間が過ごせるかも。

幾世屋(いくよや) DATA

TEL0743-73-2249
住所生駒市元町1丁目10-9
ホームページなし
アクセス近鉄生駒駅南口から徒歩すぐ
営業時間

9:00~18:00、日曜のみ10:00~17:00

定休日水曜
駐車場なし
おすすめ利用シーン家族、友人、カフェ
その他

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