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鹿猿狐ビルヂング 中川政七商店

2階の「中川政七商店 奈良本店」には、日本の工芸を生かした約3000点のオリジナル商品が揃います

商業施設 飲食店

平城京への遷都以来、長い歴史の中で盛衰を繰り返しながら発展してきた「ならまち」。この地で1716年江戸時代中期に麻織物の卸問屋として商いをはじめ、今や工芸をベースにした生活雑貨店を全国に展開する中川政七商店が、2021年4月14日、創業の地に複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」をオープンしました。目指すのは、産地へ人を呼び込む「産業観光」を奈良で実現すること。日本の工芸を元気にする戦略を進めるうえでも重要な拠点になるといいます。その狙いと見どころを社長の千石あやさんにお聞きしました。

開業に至るまでの経緯

2007年: 13代目社長の中川淳さんが、“日本の工芸を元気にする!”というビジョンを発表。
2016年: 創業300周年事業として開催した奈良博覧会で、中川淳さんが13代中川政七を襲名し、100年後の工芸大国日本の計を口上で誓う。
2018年: 14代社長に、創業家以外から初めて千石あやさんが就任。中川政七さんは会長として、奈良のまちづくりと工芸のコンサル事業に専念する。
2021年: 4月、「鹿猿狐ビルヂング」開業。同時に「遊 中川 本店」「茶論 奈良町店」もリニューアルオープン。

中川政七商店がつくる新しい奈良の拠点

古きよき趣が残るならまちの風景に溶け込むよう、開放的なガラス窓と瓦屋根を使用

中川政七商店は、1716年、高級麻織物「奈良晒」の卸問屋として創業。奈良晒は、武士の裃(かみしも)などに使われていましたが、明治維新で武士の時代が終わったため、廃業寸前まで追い込まれたのだそう。その後も歴代の当主は、機転とチャレンジ精神で逆境を乗り越えてきました。そんなDNAを受け継いだ中川政七会長が、衰退の一途にある工芸業界を再生するために2007年、“日本の工芸を元気にする!”というビジョンを発表。国内の産地の再生を支援するなかで、創業地の奈良を元気にする第一歩としてオープンしたのが鹿猿狐ビルヂングです。中川会長から社長のバトンを受け取った千石あやさんは、「観光客数で全国6位の奈良ですが、宿泊は大阪、食事は京都に取られ、地元にお金が落ちにくいのが現状」と話します。そこで、鹿猿狐ビルヂングでは地元のスモールビジネスを支援しながら、まちづくりの拠点となるよう、ここでしかできない買い物や飲食、ワークショップなどの体験型コンテンツを用意。県内外の人に発信する奈良の新たな観光スポットとして話題を集めています。


「奈良をもっと楽しんでもらえるような循環をここから作っていきたい」と千石あや社長

築100余年の町家を活かした施設

中川 本店」をリニューアルした売り場には、麻小物を1点から注文できる『おあつらえカウンター』も

1・2階の「中川政七商店 奈良本店」では、オリジナル商品のほか、かや織のふきんや奈良一刀彫、赤膚焼など奈良の工芸・特産品、鹿猿狐ビルヂングの名前にちなんだ限定品などが多彩に揃っているので、奈良土産としてもおすすめです。もともと営業していた「遊 中川 本店」は、築100余年の町家を生かしながら「中川政七商店 奈良本店」の一部としてリニューアル。日本の染織技術に支えられた麻素材の洋服や服飾小物などが多数販売されています。

ミシュラン一つ星掲載店「sio」によるすき焼き店「㐂つね」のおすすめコース。お弁当のテイクアウトメニューも

そのほか1階には、すき焼きレストラン「㐂つね」や奈良初出店となるカフェ「猿田彦珈琲」などがお目見え。地元の人にとっても、観光客にとっても、ゆっくりと時間を過ごしたくなる魅力にあふれたスポットの誕生となりました。

茶道の新しい楽しみ方を提案する「茶論 奈良町店」では、日本庭園を臨みながらゆっくりお茶を味わえる

また、敷地内の一角には、麻のものづくりに触れられる「布蔵」と、300余年の「中川政七商店」の歴史をアーカイブ展示する「時蔵」があり、どちらも一般公開しています。同じく本店に併設された「茶論 奈良町店」では、喫茶として本格的なお茶やお菓子を楽しむことができるほか、気軽に茶道文化に触れることができるワークショップも定期的に開催しています。

興福寺の五重塔を望む3階のコワーキングスペース「JIRIN」は、共に働き共に学ぶ場として誰もが利用できます。(ドロップイン利用1,650円/日) 中川政七商店が事業やコンサルティングで培った経営ノウハウを共有する講座やセミナー、奈良で起業を志す人材を発掘するビジネスコンテストなどを提供する、奈良のまちづくりの拠点です。

編集スタッフが見つけた!こだわりポイント

①手織り麻の絵はがきを作れるワークショップや麻織りの道具に触れられるツアーなどが体験できます。

②東京・恵比寿のスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」では、コーヒー豆の選定から焙煎、抽出までこだわって提供。

③築100余年の町家を生かした店内には、今春より本格デビューした「中川政七商店」のメンズラインも並びます。

④「茶論」では、オリジナルブレンドの濃茶ラテなどテイクアウトドリンクも用意。目の前でお茶を点てる様子を眺められます。

鹿猿狐ビルヂング

TEL 0745-88-9001
住所 奈良市元林院町22番
ホームページ https://nakagawa-masashichi.jp/shikasarukitsune
テナント 4店舗(中川政七商店 奈良本店、猿田彦珈琲、㐂つね、JIRIN、「茶論 奈良町店」)
アクセス 近鉄奈良駅より徒歩約7分


写真/ SATOSHI ASAKAWA、HATSUYO HASHINAGA

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