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おすすめエリア

富雄

掲載日:2009年9月1日

奈良市の北西をゆるやかに流れる富雄川。川の両岸には、奈良時代の古刹である霊山寺(りょうせんじ)や長弓寺、古社・添御縣坐神社(そうのみあがたにいますじんじゃ)などが点在します。富雄駅周辺は商店街やお洒落なレストランなどで賑わいますが、駅を少し離れると歴史を感じさせる静かなたたずまいが広がります。


霊山寺


長弓寺


添御縣坐神社


根聖院


追分梅林


暗越奈良街道

南都銀行富雄支店のオススメ!

古くて新しい富雄を歩く

南都銀行富雄支店は、近鉄奈良線富雄駅の南口にあります。駅の周辺には、個性あふれる商店や飲食店が並び、活気あふれる明るい商店街が広がっています。

富雄支店の最初のオススメは、奈良時代から続く行基(ぎょうき)開基の古刹・霊山寺(りょうせんじ)です。広く開放的な境内はよく整備され、木立のなかには国宝の本堂(鎌倉時代)や重文の三重塔(鎌倉時代)などが見え隠れし、お寺を訪ねるというよりは清々しい林の中を散策するような楽しさがあります。この霊山寺は数々の文化財はもちろんのこと、バラのお寺としてもよく知られています。昭和32年に開園した1200坪の近代庭園には、5月中旬から6月中旬と、10月中旬から11月上旬にかけて、色とりどりのバラの花が咲き誇ります。赤、真紅、黄、白、紫、水色、その数なんと200種類2000株。あでやかなバラの花をカメラに収めようと、大勢の見学者で賑わいます。バラの最盛期にはローズティーやローズコーヒーなどが楽しめるテラスがオープン、またお食事処では1年を通して、バラの花をふんだんにあしらったコース料理を、湯殿ではバラのエキスを用いた薬湯も楽しむことができます。

次のオススメは、富雄駅のすぐ北にある赤レンガの建物です。現代の建物が並ぶ街なかにあってひときわ目立つこの建造物は「旧大阪電気軌道富雄変電所」。大正3(1914)年に建てられたものです。現在はスペイン料理の店として生まれ変わり、重厚さと気品あふれる近代建築を楽しみながら、季節の素材を用いたお洒落なスペイン料理が味わえる店として、注目を受けています。

大阪電気軌道(大軌)は、現在の近畿日本鉄道(近鉄)の前身にあたります。建設された変電所の電力不足から、大軌は大正7年に西側を増築、しかし奈良線の昇圧に伴い、昭和44年に長い歴史に終止符が打たれました。変電所として活躍した証しは、いまもはっきりと見ることができます。西側外壁の6つの穴は高圧線を引き込んだ穴、同じく東壁の8つの穴は変圧後の電気を送り出したと考えられる穴です。解体の危機を乗り越えて、いまも堂々とした風格をみせる旧変電所。車の往来の激しい県道7号沿いに建ち、電車が入線と発車を繰り返す高架線のすぐそばにありながら、この一角だけは時が止まったかのような静かな雰囲気に包まれています。富雄の社寺めぐりにお越しの際には、ぜひこの近代建築を訪ねてみてください。

最後のオススメは、霊山寺から追分梅林に出て、子どもの森から矢田寺、さらに松尾寺まで、矢田丘陵を縦走するウォーキングです。このコースの特徴はなんといってもその見晴らしのよさ。追分梅林をはじめ、矢田寺や松尾寺、そしてこれらのポイントをつなぐ尾根道から見渡した奈良盆地の眺望は抜群です。さらに松尾寺から近鉄平群駅に向かえば、生駒山や遠く金剛・葛城の山々まで望める場所もあります。早春なら、梅の香が漂う追分梅林はぜひゆっくりと立ち寄りたいところ。梅林の上にある追分本陣村井家住宅の美しい白壁と重厚な屋根とが、かつての暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)の賑わいを偲ばせてくれます。秋の深まるこれからの季節は、落ち葉をゆっくりと踏みしめながら、山道歩きを楽しんでみてはいかがでしょう。ところどころで野鳥や石仏、道標たちが迎えてくれます。約14kmのコースは、自然と古刹とに親しむ、奈良らしいオススメのコースです。

古き時代の建物と連綿と続く歴史とが今という時代に溶け込み、育まれる富雄。積み重ねられた時の重みと優しさを探して、富雄を訪ねてみてください。

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