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奈良大和路 古街道ウォーキング

山の辺の道~古代豪族の墳墓をめぐる~ 山の辺の道周辺に点在する古墳をたずねる

掲載日:2012年5月1日

奈良を代表する歴史ウォーキングコースといえば、古の大和を彷彿とさせる「山の辺の道」。今回はその周辺のマイナースポットに立ち寄りながら、山の辺の道を2回に分けて歩きます。

天理駅~丹波市町~西山古墳~塚穴山古墳~内山永久寺跡~夜都伎神社~竹之内環濠集落~萱生町環濠集落~衾田陵~大和神社御旅所~柿本人麻呂歌碑~長岳寺~「トレイル青垣」~黒塚古墳~柳本駅(徒歩約4時間)

天理駅の東側には古代からつづく街道「上つ道」(上街道)が通っています。今日はここからのスタートです。上つ道を南に下ると、歴史を感じる町並みが残る丹波市町に出ます。この集落の中ほどから道を折れ東へ向かうと、やがて西山古墳が見えてきます。西山古墳は古墳時代前期の前方後円墳で、墳丘の上に登ってみると、大きさや形がよくわかり、天理の街や奈良盆地も見渡せます。隣接する塚穴山古墳の石室は上部の天井石がない状態ですが、その大きさは明日香村の石舞台古墳にもひけをとらず、石室を構成する巨大な岩の数々に圧倒されます(詳細はこちら)。

杣之内(そまのうち)町を通り抜け、天理ダムへ通じる国道25号に出ると、やがて山間に開けた景色が見えてきます。ここはかつて明治時代まで内山永久寺という寺院があった場所です。内山永久寺は、平安時代末期に鳥羽院の勅願によって創建され、“大和の日光”といわれ多くの参拝者で賑わった寺です。しかし明治の神仏分離政策のために廃寺となり、今は畑の中に僧侶の墓を残すのみとなりました。かつての寺域にあった池の傍らには、芭蕉の句碑が静かに建っています(詳細はこちら)。

ここから山の辺の道に合流し、整備された道を歩いて峠を越えると夜都伎(やとぎ)神社です。夜都伎神社は春日大社の若宮と関係が深いといわれ、静かな杜が広がっています(詳細はこちら)。神社のある乙木町の集落を抜けしばらく行くと、環濠集落の多い大和のなかでもっとも高地に築かれた竹之内環濠集落に出ます。集落の入り口付近には環濠が今も残り水をたたえています。さらに南へ歩くと萱生(かよう)町の環濠集落です(詳細はこちら)。すぐ東には全長約220mの前方後円墳、手白香皇女衾田陵(たしらかのひめみこふすまだりょう、=西殿塚古墳)があります。辺りにははのどかな田園風景が広がり、衾田陵の向こうには崇神(すじん)天皇陵、遠く三輪山が望めます。山の辺の道周辺には大和を代表する大きな古墳群がいくつも点在しており、まさに大和の原風景が広がっているといってもよいでしょう。

柿本人麻呂の歌碑を過ぎれば、長岳寺はすぐそこです。長岳寺は弘法大師が大和(おおやまと)神社の神宮寺として創建されたという古刹で、楼門はもとより、大地獄絵や四季折々の花の寺として知られています。入り口にある“根上がりの松”も歴史を感じさせてくれます(詳細はこちら)。近くには「トレイル青垣」があり休憩に最適です。ここからは崇神天皇陵の大きさがよくわかります。今回はここで山の辺の道から別れ、JR柳本駅に向かいます。途中には三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が33面も出土したことで知られる黒塚古墳があります。隣接する黒塚古墳資料館では発掘当時が復元されているほか、邪馬台国の女王・卑弥呼との関係も知ることができます。古墳は公園として整備され、古墳の上からは大和三山や箸墓古墳が望めます(詳細はこちら)。


丹波市町の民家

塚穴山古墳を上から眺める

静かな内山永久寺跡

山の辺の道

竹之内環濠環濠

衾田陵と三輪山

長岳寺の根上がりの松

黒塚古墳への道

西山古墳と塚穴山古墳

西山古墳や塚穴山古墳を含む古墳群は杣之内古墳群と呼ばれ、西乗鞍古墳、東乗鞍古墳、峯塚古墳など、古墳時代前期から終末期までの古墳が点在しています。南西に周濠を残す西山古墳(国史跡)は、全長約190mの前方後円墳。また隣接する塚穴山古墳の巨大石室は全長17m。使用されている巨大な岩を目の当たりにすると、古代豪族・物部(もののべ)氏をはじめとするいかなる勢力がこの地を支配していたのか、古代へのロマンを掻き立てられます。なお6月11日(月)まで天理参考館で「第65回企画展『大布留遺跡展』~物部氏の拠点集落を掘る~」が開催中です。
※西山・塚穴山古墳とも天理高校の敷地内を通っての見学になります。団体での見学は事前に学校までご連絡ください。


西山古墳から天理市内を一望


塚穴山古墳の巨岩

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